通勤時間を「資源」であると考えてみる・・・

『通勤時間「超」活用術』久恒啓一著より。
職場まで15分か20分程度しかかからず、長い通勤時間をかけていない人にはあまりピンとこないことかもしれない。また、一般的にはむしろ通勤時間など少ないほどいいと考える人の方が多いのだろう。
しかし、筆者は通勤時間をコストだと考えずに資源だと考えれば損よりむしろ得で、つまり多いほどいいのだと考えている。通勤時間を資源にするには、居眠りをせずに座っていくという条件があった。
自分だけの時間である通勤時間はいろいろな前向きなことに利用できるということだった。まあ、それに気づいている人はすでにやっているだろうが。私の友人も通勤電車のかなで勉強していくつもの資格を取り仕事に生かした人もいた。
通勤時間は家庭のための時間でも会社や組織のための時間でもなく自分が自由に使える唯一の時間でもあったのだ。その時間をどう過ごすかで、人生も変わってくるということだった。
そんなことから、久恒さんは自分の時間を増やすために、意図的に会社から遠くに住むようになったという。私も時にはしばしば通勤時には急行ではなく各駅停車に乗って時間をたっぷり取ったりもしている。
別のページにもあったが、「通勤時間はあなただけの書斎である」という言葉をもう一度念頭に置きたい。とはいっても、年齢が進むにつれて、本を読み始めても居眠りをしてしまうこともしばしばであるが・・・

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仕事でいい結果を出そうと思えば、より高性能の武器を揃えるのは当然・・・
『通勤時間「超」活用術』久恒啓一著より。
ここでは、ビジネスツールは大切な武器だという考え方だった。あまり難しくITなどと考えなくても、ふだん何気なく使っているケータイも立派なビジネスツールでもあった。
それによって仕事のスピードは驚くほど効率的にもなっている。ビジネスチャンスをつかむこともあるだろう。しかも、もしその性能を十分に生かすことができるほど仕事でもいい結果を残せそうだ。
パソコンやデジカメをうまく利用すれば、独自のアピールも可能だ。私などはしばしば、パソコンは高性能の文房具だとさえ思うこともある。それによって自分だけのオリジナルなプレゼンも可能だ。
言葉で話すより、目の前に出来上がったものを提示された方が説得力があるものだ。それを作成するのも高性能の武器があればこそ可能だろう。久恒さんは、デジタル機器以外にも高級手帳を愛用しているようだ。
その手帳はタイムマネジメント、セルフマネジメントのツールとなっているとのことだった。そこでは一日のシミュレーションをすることから始まっていた。さらには一週間、一か月先、一年先までの目標まで意識できるという。やはりできる人は違う!

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勉強とは何かーーーそれは、いまの日本においては「物真似」のこと・・・
『通勤時間「超」活用術』久恒啓一著より。
ここでのタイトルはちょっと意外だった。というのも、「通勤時間に“勉強”してはならない!」となっていたからだった。これはいったいどういうことかと気になった次第。
要するに自分の頭で考えることをしていないからだと言う。勉強というと、人が既にやってきたことを覚えたり、成功例の真似やアメリカの理論を日本に持ち込んだが多かったからでもあった。
むしろ大切なのは、自分の頭で考えた「独自解」と呼べるようなものを作る力だと筆者hあ指摘している。それはしばしば自分の体験してきたことのなかにあるのだった。
効率を考えれば、人がうまくやった方法をたどればいいのだろうが、そこからはそれ以上の飛躍は望めないし、面白味もないのかもしれない。むしろ他社の成功が自社や自分に当てはまらないことの方がほとんではないだろうか。
久恒さんは、「図解」というどこにでもある手法をさらに分かりやすく広めたということで、自身大きく飛躍を果たしている。それも人真似ではなく、長年にわたって深く独自で研究してきた成果なのだろう。