消費者はもはや、企業にモノやサービスのみを求めてはいない。

「これならわかる!ドラッカー思考」枝川公一著より。
というとは、それ以外の何を求めているのだろうかと、振り返ってしまった。癒し、安心、ワクワク感、快適さ・・・なのだろうか。
ここでは、“生活を革新し、よりよい暮らしができるための知識を提供してくれることを望んでいる、”とあった。これが企業が生き残るための第一条件だという。
つまり企業は一般消費者がどんなものに価値を感じるかをつねにリサーチする必要があるということになる。また消費者自身がそれに気がついてないことのほうが多いかもしれない。
それは年代や個人の趣味によっても大きく異なってくるものだろう。コンビニのサービスの豊富さ、100円ショップのありがたさ、ネットのお気軽さもそれを体験するまでは分からなかったものだ。
10年前までは、家族全員が携帯電話をいつも身につけて外出するとは考えられなかった。一度その便利さを味わえば、もう離せなくなってしまう。それによって暮らしは大きく変わってきている。

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思いつきには賞味期限がある。
「シロウトだからなんでもできる!」齋藤裕美著より。
たまに自分ではいいアイデアが思い浮かんだと感じることもある。しかし、そのままにしておくといつか自然と忘れ去ってしまう。またそれを手帳などに書き留めておいても、繰り返し見返さないとそれもいつしか消えてしまう。
つまり仕事でも夢でもそれを出しっぱなしではいつまでたっても形にはできない。いくら素晴らしいアイデアであろうと、誰にも評価されない。つまり思うことだけなら誰にでもできるということになる。人に話したところで同じことだろう。
いつか自分のホームーページをつくる、絵画展を開くというような夢も今すでになにかを始めていなければ前には進まない。絵に描いた餅と同じことになってしまう。思いつきを形にするには、自分に条件を出してできることを素早く始めることのようだ。
締め切りをつくり、プレッシャーをかけることで、思いつきの賞味期限はできるのだろう。つまりその賞味期限内にやることが大事だという意味だった。
また私自身もつねに思っていることは、「思いつきでやっていることも継続すれば、それが自分のスタイルになる」ということだった。たとえば、このブログも思いつきでスタートしたが、今のところは書くことが生活の一部になっているようでもあるな。

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人は、知っていることが増えると、否定的になってしまう生き物・・・
「シロウトだからなんでもできる!」齋藤裕美著より。
これを逆説的な表現でいえば、シロウトは恐いもの知らずとなうかもしれない。つまり知らないことの方が多ければ向こう見ずなこともできるのだ。
筆者も17歳で起業していた。それもシロウトだからできたことだと振り返る。よくマスコミなどでは10代の起業家が紹介されるが、実にはつらつとして羨ましく感じる。
プロになれば、当然ながら業界についての知識は豊富に持っていなければならないだろう。だからこそ、始める前にこれは不可能だと判断してしまい前に進めなくなってしまうのだだろう。
振り返れば、社会人になりたてはだれも新人だ。それでもいつしか中堅になり後から後輩が入れば先輩になりベテランになっていく。知らず知らずのうちにノウハウを身につけプロに近づいているのだろう。
そうなると冒険はしにくくなることも確かだ。安全策より挑戦の意欲や好奇心が勝るのはやはりシロウトのうちだろうな。またアマチュアだからこそ新しい着眼点が見つかったりもするのだろう。
いろいろな情報や知識にまどわされて、あれもダメこれもダメとなったら、面白さも半減してしまうに違いない。知らないからこそできることって、意外に素晴らしいことにも思えてくる。体験することでプラスになることもあるだろうし。


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