仕事を通じて、世の中に貢献しているという実感を抱くことがなにより

「これならわかる!ドラッカー思考」枝川公一著より。
いきなり“世の中に貢献”という言葉を目にすると、やや戸惑ってしまう。むしろ、自分の仕事が何か少しでも人の役に立っていればいいのかもしれない。
また行為が喜ばれた時などは嬉しく感じるものだ。そう考えればそれなりに仕事は楽しいと感じられ充実感も得られそうだ。
逆につまらないと思いながら仕事をやれば、損をした気になってしまう。筆者は、仕事を選ぶには、給与や休暇の日数、勤務時間などの待遇を必須の条件にはできないと語る。
ただ言われたことだけをこなすだけでは充実感もない。仕事の没入するための前提は、その仕事が自分の価値観に合っていることのようだ。
ということは、たとえ高給や出世ができるからといって、価値観に背く仕事を、仕事だからといってやるべきではない、とドラッカーは若いころから徹底していたようだ。

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「人は強みを生かして初めて何かをすることができる。」
「これならわかる!ドラッカー思考」枝川公一著より。
この言葉のあとには次のように続く。“何かをすることによって、何かを達成できる、”と。
人には強みと弱みがあるものだが、そのうち特に強みは何であるかをまずつかむことが大切なようだ。それを生かす仕事をすることで何かをすることができ達成できるということだ。
逆に弱みについて考えてしまうと、何も達成できないどころか、敗北感や挫折感にとらえられてしまう。まず一歩を踏み出せないことは致命傷さえなるだろう。
計算能力が劣る人が、会計の仕事を担当したなら、余計に自身を失ってしまう。しかし考え方によっては、不得意を克服すればそれは力になるかもしれない。問題はそれにどれだけのエネルギーを注げるかだろうが。
自分の不得意、弱み、弱点、短所などのマイナス要因は気になるものだが、そればかり考えると腰が引けてしまう。少しでも強みがあれば、それを仕事に生かしたいものだな。自信はエネルギーになるはず・・・と信じたいもの。
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組織のために仕事をするのではなくて、「自分」のために仕事をする・・・
「これならわかる!ドラッカー思考」枝川公一著より。
要するに、これを心の底から納得できるならば、現在属している組織や集団は問題ではないという。
必要なことは、得意とする仕事、自信を持ってやれる仕事を見出すことだったのだ。まずは自分が納得できなければ、他人には理解は得られないだろう。
別の表現を用いれば、仕事自体を楽しめなければ、相手へも伝わらず説得力も弱いものとなってしまうに違いない。
振り返ってみて、今まで自分が充実感をもって仕事に打ち込めたときは一体どんな時だったろうか。自分はどんな時、プロと呼べるだろうか。ふと、そんなことを考えてしまう・・・

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