あらかじめ用意された空欄を埋める作業なら、負担はグッと減る。むし

「筋を通せば道は開ける」齋藤孝著より。
ここには、「フランクリンの徳チェック表」というのがあった。その表の縦にはフランクリンの13の徳の項目があって、横方向には1週間の曜日が書かれていた。学校の時間割に似ている。
徳の項目には、節制、沈黙、規律、決断、勤勉・・・などが書かれていた。そして、毎日、達成できなかった項目に黒点や*を書きこむだけだった。
これほど単純に表を作っておけば、負担も少ないと考えたのだ。そもそもこれは、2000年前にピタゴラスが道徳の習慣作りのために考えたものをヒントにしていた。
これほど古いものからもフランクリンは自分流に作り上げてしまうのはすごいこと。ここでのタイトルは「徳マスターへの道は、一冊の手帳から始まる」とあった。
つまり手帳にこの表を作っておけば、いつでも簡単にチェックできたのだ。面倒というよりもむしろこれだけなら進んで書きこめそうだ。
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コツコツと積み上げる地道な“手仕事感”が、フランクリンの魅力の一つ。
「筋を通せば道は開ける」齋藤孝著より。
何かが変わる時、一気にがらりと変わることなどほとんどないのではないだろうか。健康管理にしても、それをしたからといって、すぐに効果が表れることはないだろう。
ある程度の期間を継続して、初めて感じることのほうが普通だ。フランクリンは1週間単位で様子を確認していたようだ。よく似ているのが、レコーディングダイエットというものだった。
毎日体重を量って手帳に記入していくというものだ。習慣化すれば、それなりに効果があると齋藤氏も経験から語る。そして、少しでもその効果が実感できると書きこむのが楽しくなるという。
私の場合は、「徳」とは関係ないが、今のところ歩いた距離を(万歩計をつけているので)○から●に埋めていくことにしている。○一つで1キロときめているので、累計の距離はすぐにわかる。
これも記入する手間をできるだけ単純化したから継続できているのだろう。距離が増えるほど楽しくなる。毎日、その歩数や距離を数字で書くということだったらきっと1週間も続かない。今のところ8か月継続中(約590キロ)・・・

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アクセルを思い切り踏み込むべき予定は「赤」、・・・
「筋を通せば道は開ける」齋藤孝著より。
この「・・・〜」のあとには次のように続く。「〜それほど力を込めなくても可能な仕事は「青」、そして遊びや息抜きの時間を緑」で(手帳に)書き込んでいるとあった。
つまりこれは齋藤氏が考案した「三色ボールペン」で本を読む際の応用だった。読書の際に「最重要」は「赤」、「まあ重要」は「青」、個人的におもしろいと思う部分を「緑」で囲んだり線を引くのと同様だった。
そして、手帳も1週間単位で眺めるのがいいらしい。とはいっても、私はふだんほとんど手帳を持つ習慣がないので、今後どうすべきか分からないが。
きっとその厚みが気にかかっているのだ。また、使わない空白のページまで持ち歩くのがなんだか無駄に思えているからでもあった。
齋藤氏が手帳にまで赤、青、緑を使っているのは、効率よくエネルギーを分散して結果を出すための工夫らしい。確かに便利だとも思えてくる・・・
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「筋を通せば道は開ける」齋藤孝著より。