音楽会や演劇の会場は八割から九割が女性・・・

『グッとくる「はげまし」言葉』齋藤孝著より。
齋藤氏との対談で美輪明宏さんが語っていたことだった。その直前には「美術館や博物館にも行かない」ともあった。確かにたまに行く映画館でも女性客のほうが圧倒的に多い。
また齋藤氏も、市民大学で教えていた頃に感じたことに、男より女の人の方が生き生きとして知的好奇心にあふれていたのがはっきり分かったという。
そして、こんな状況は世界で日本だけのようだ。外国では音楽会、演劇、美術館も全部男女半々だという。
しかも、皮肉なことには、そんな文化を提供しているのは中年以上の男たちだったのだ。金儲けという下心のある文化だと美輪氏はいう。実に面白いところを見ているものだなと思った次第。

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成功は人間を愛想よくする。
チャップリン自伝」チャップリン著より。
チャップリンが苦労を重ねた十代を経て、ようやく二十代で成功するようになった時に感じたことだった。ここでの人間とは、自分自身でもあり周囲の人たちでもあったろう。
逆に考えれば、それ以前は愛想よくするほどの余裕はまったくなかったということだろう。日々の仕事に得て、生活してゆくだけで精いっぱいだったのだ。
成功してみると誰ともみんな親しくなれたという。みんなの「チャーリー」になったのだった。もともとチャップリンは社交好きではなかったが、周囲が親しく接してくれれば嬉しかったに違いない。
さらに自分のアイデアにも自信を持てるようになったという。もちろん成功は彼一人の努力だけで成し遂げられたのではなく、周囲の協力があったことも認めていた。

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やってみる、絆作りにはペーパーメディアの方がいいように感じる。
『お客さまの「特別」になる方法』小阪祐司著より。
ここでの表題は「ブログやツイッターを利用する」となっていた。顧客とのコミュニケーションとして、小阪氏の知る多くの企業が使っていたのがブログやツイッターだった。絆が出来上がったお客さんは、その人が書く自己開示型ブログが気になって小まめにアクセスするという。
ここにあるサプリメントメーカーの社長のブログについて述べられた個所があった。その社長は趣味のマラソン日記をブログで公開していた。話題はマラソンのことばかりで会社の話や商品に関する話はほとんど出てこないが、取引先の人によく読まれていたという。
この社長が商談で訪問しても、相手からマラソンの話を振ってくるようだ。そこからマラソンの交流が始まり、ホノルルマラソンに一緒に参加する人まで現れたという。すごい絆だ。
さて、上記フレーズにあげた「・・・ペーパーメディアの方がいい」というのは、ブログやツイッターと比較してということだった。つまりニューズレターなどのペーパーメディアの方がいいと感じている人が多いらしい。
当然ながら、紙媒体ならわざわざパソコンを開いてアクセスする必要もないから、お手軽、お気軽とも思える。また場所がどこでも、好きな時に眺められるものだ。

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