失敗をおそれずに挑戦するには、エネルギーが必要だ。

「孤独のチカラ」齋藤孝著より。
若い頃にはあったと思えるエネルギーもやはり年齢を重ねるに従ってガクッと落ちてくる。だから、三十代以降を生き切るためには、若いうちにエネルギーを技に変えておくのがコツだという。
と、言われても私にはもう遅すぎるか。若いうちにいろいろと経験しておけばよかったということでもあるのだろう。まあ、自転車ならいちど乗れるようになれば、歳をとっても乗れるものだ。
もちろん、その気になれば、高齢になっても新しいことには挑戦できる。そういう人は、若いうちからチャレンジすることが、習慣になっているようだ。
人から見れば、すごい、難しそうだと思えることも、一旦ノウハウを身につけてしまえば、あとは簡単なことも多い。
だからこそ、できるだけ若いエネルギーがある時期に、失敗ができるうちに新しいことにチャレンジするのがいいようだ。

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ひとりで技を磨く努力をしないと、選手としては先が短い。
「孤独のチカラ」齋藤孝著より。
この部分の小タイトルは、“孤独の時間にすべきこと”となっていた。そして、齋藤氏は自身の経験から「人は孤独なときにこそ力を伸ばすことができる」と述べていた。
スポーツに限らず、どんなことでも技を一つ一つ広げて完成させていくことが大切なようだ。試合では勝った負けたというような一喜一憂していれば、時間は過ぎる。
しかし、フレーズにあげたように、“ひとりで技を磨く努力をしないと、選手としては先が短い”らしい。
これを営業部門ということに当てはめてみれば、ある一時期予算が達成できたからと言っても、継続的にそれが達成できるかどうかはまた別問題だろう。
もちろん景気の影響は当然あるだろうが、やはりそれなりに創意工夫や努力を継続していないと、いい結果は残せないだろう。
野球なら優秀な選手ほど一人で行う素振りにも熱心だという。メジャーリーグ松井秀喜も、巨人時代当時の長嶋監督からよく素振りのチェックを受けたという。長嶋氏自身も素振りマニアだったという。

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単独でいるときこそ人はクリエイティビティを発揮できる。
「孤独のチカラ」齋藤孝著より。
何かを創造しようとすれば、やはり集中力が必要だ。また齋藤氏は、孤独の中でしか自分自身を豊かに深めていくような濃密な時間は得られないと感じていた。
そう考えると、積極的に孤独の時間を持つという発想は、有益になる。これはちょっとしたノウハウかもしれない。つまり時には付き合いを断ることでできることもあるということでもあった。
確かに誰にも邪魔されない時間を持てると、精神的にも安定感があるものだ。クリエイティビティを発揮しようと思えば、ゆったりと、じっくりと考える時間に浸りたいものだ。
仲間とつるんで日々を過ごせば、それなりに楽しいものだが、何かを残すことは難しそうだ。また、あわただしさの中からは、何も新しいものは生まれそうもないなぁ。