“ナメて、まじめにやる”・・・

R25」2010.11.5号より。
これはテリー伊藤のインタビュー記事にあったものだった。この“ナメる”ということは、どういうことかについてちょっと面白い例としてメジャーに行った野球選手をあげながら説明していた。
彼によれば、イチロー、松坂、松井も中学、高校時代からスパイク磨いて、グラウンドに例をして、先輩にしごかれて一生懸命やってきた。だから、アメリカのガムを噛みながら野球をやっているヤツに負けるはずない、ということが“ナメる”ことだったのだ。
テリーさん自身にとっては、初めて本を書いたときにも大したことじゃないと思ったそうだ。というのも、テレビでは何千万人を対象にしているのに対して、本はそれに比べても売れても数十万部だからだった。
ナメることができるということは、それなりに経験を積んで自信があるということでもあるのだろう。自分はもっとすごいことをやってきたのだという自信をもてたら、その後はまじめに一生懸命やればいいという意味だった。
そのためには、今まで、また今は何を継続し、やっているかが問われるのかもしれないが。まずは、ナメる土壌、自信のようなものをつくることが大事なのだろうな。

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楽しい、面白いことを仕事に生かせば勝ち。
R25」2010.11.5号より。
(前日のつづき)
これもテリー伊藤さんの言葉だった。これは業界ににもよるだろうが、確かに自分が楽しいと思えることが仕事に生かせられれば、仕事もうまくいくだろう。
テリーさんはディレクターとして、いくつものヒット番組を作ってきた人だ。最近では表舞台での活躍も目立つ。やはり、自分の意見をストレートに言えることが楽しいのだろう。
「楽しい、面白いことを仕事に生かす」ということは、ある意味、得意なことを仕事に持ち込むということだとも考えられる。それが実際にできる人は結果的にいい仕事をしているのだろう。
また、楽しいことをどれだけ続けるかがそのまま仕事の推進力という考え方もある。テリーさんは若い学生時代に楽しいことをたくさんやってきて、それが、テレビの仕事にも生かせたらしい。だから、その後ブームになったこともその数年前から自分がやってきたことでもあるらしい。
そんなことから、先日スティーブ・ジョブズが言っていた「最良の製品を生み出すのがゴール」というのとも共通している。テリーさんの言葉では、「オレらが楽しいと思うことを、そのままTVでやればいじゃんって思った」となっている。これもすごい自信だな。