何をほしいかなんて、それを見せられるまでわからない。

スティーブ・ジョブズ名言録」桑原晃弥著より。
このフレーズを見ただけで、そうそうと頷いてしまった。とくに新製品と言われるものは、それまで目にしたことがなくまた使ったこともないものばかりだ。
しかし、本当にそのモノの便利さや面白さが分かるのは、実際に使用したり、使用した人の意見を聞いてからのことになる。そして、欲しくなったりするのは見て、試したあとのことということになる。
ジョブズの発想は、「自分が欲しいものをつくればいい」ということだった。自分が欲しければきっと多くの人も欲しいに違いないという確信があったのだろう。
そうして作られた新製品はいままで誰も見たことも使用したこともないものだった。たとえばi-Pod,i-Phon,i-Padなどだ。
市場調査はさほど重要視しないようだ。しかし、いきなりどれも世界レベルでの大ヒットになっている。世界にまだないものを作る彼の能力には驚かされる。

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次にどんな夢を描けるか、それがいつも重要だ。
スティーブ・ジョブズ名言録」桑原晃弥著より。
彼にとっての夢とは、一生を賭けるほどのビジョンを指していた。よそと同じようなものはつくらない方針だった。誰もがつくれるようなものは、ほかの会社につくらせておけばいいと考えているようだ。
ビル・ゲイツはウィンドウズをいろいろと改良して儲けている会社のようだ。それに対して、アップルはまったく新しい製品を出すことに賭けている。
ジョブズはあれが売れたから、という過去からの発想ではなく、これからどう変わるかという自由な発想こそが大切だと考えている。
夢を単なる夢で終わらせない、というところがすごいと思える。次々と新しいものを作っていくのだという強い執念があるのだろう。

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最良の製品を生み出すのがゴールなのだ。
スティーブ・ジョブズ名言録」桑原晃弥著より。
アップルがまだ経営危機にあったころ、会社が儲かることがゴールではないとジョブズは語っていた。
要するにいつまでに経営を改善するということよりも、むしろ最良の製品を生み出すことがゴールだという主張だったのだ。
アップルのすべての発想は「世の中にないものをつくる」「最良の製品を生み出す」ことが先決だったのだ。
最良の製品であれば、結果的に必ず世の中に受け入れられる筈だ、という強い信念があったのだろう。
今まで世の中になかったものを作り上げ、それが最良の製品であることがゴールの条件だったのだ。これはメーカーにしてもサービス業にしても参考になりそうだな。

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スティーブ・ジョブズ名言録」桑原晃弥著より。