脳の状態などというものは、やる気次第で簡単に変わってしまう。

「なぜか好かれる〈気〉の技術」齋藤孝著より。
なぜか齋藤先生の本は読みやすく、気になるフレーズがたくさん見つかってしまう。氏は「気」と頭とどちらを優先するかと問われたら、迷わず気の流れを優先させるという。
野口整体創始者の野口氏が、子供の勉強意欲について語っている部分があった。気ということを考えれば、やる気のほかにもいろいろな表現がある。気嫌、天気、陽気、元気・・・。いろいろな状態の表現に使われている。
その気を起こさせるということが大事なのだった。強制してやらせても、その気にならなければ意味がない。行動は興味が起こって気が集まって始めて行動になるという。
齋藤氏は、やる気というのは、気の流れがいい方向にぐっと傾く状態だという。気がいい流れになれば、脳も活性化するのだそうだ。
大人だって、まずはやる気をどう出すかだろうな。たとえば、目標達成したら何かいいことがあるとかだろうか。いいモチベーションをどう起こすかかも。

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気の好循環というのは、人が生きていくうえでの幸福感に深く結びついている。
「なぜか好かれる〈気〉の技術」齋藤孝著より。
もしやる気がどんどん出てきて脳が活性化したなら楽しいだろう。仕事でも、機械的に業務をこなすだけでは面白くもない。仕事で人と「気」の交換がいい状態で行われれば、うれしいもの。
齋藤氏は経験から、仕事で成功する人の多くは、気のネットワークづくりがうまい、と実感している。それはある意味いいコミュニケーションが保てていることではないだろうか。
もし仕事でストレスを感じているなら、満足な仕事はできそうもない。逆に、ストレスを感じないでできれば、仕事のテンポもよくなるものらしい。結果的に楽しく仕事ができるのだろう。
最近は池上彰さんのニュース解説が、ウケている。それは、今まで知っているようで、全く知らなかったことを実に分かりやすく解説してくれるから納得がいくのだろう。楽しく教えてもらえると、ちょっとした幸福感さえ感じられる。

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細やかな気が遣える人ほど売上げを伸ばすことができる。
「なぜか好かれる〈気〉の技術」齋藤孝著より。
これは接客業でのことだった。接客はサービスが第一だ。ここでは実際に山形新幹線で車内販売の達人と言われた女性が紹介されていた。彼女は東京〜山形の一往復で30万円も売り上げていました。
彼女の例は私も以前別の本で読んだことがありました。普通の販売員の場合は、数万円から10万円程度のものでした。30万円と言えば小さなコンビニの1日の売上げに匹敵だそうです。
彼女はどうしたらお客さんに喜んでもらえるかをつねに考えているようです。そのため、声がかからなくても「買いたい乗客のオーラを感じ取る」ことができるようです。
迷っている人には、さりげなく目を合わせるか声をかけて、買いそびれがないように気配りしているという。つまり気のセンサーを360度張りめぐらしていたのです。
その上、商品を渡す際には、「これはつばさ限定商品です」「全国駅弁コンクールで優勝したお弁当です」「淹れたてのコーヒーです」と一言添えているといいます。言われたほうは当然嬉しくなるでしょうね。
彼女にとっては、気を配ることは、決してつらいことではなく、楽しいことだったようです。仕事も楽しく感じられるほど、いい結果が期待できるとは、私も常々感じているところ。気配りを楽しめる人は強い!
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冗談、ジョークをうまく言える能力は、サービス精神、エンターテイメント性とも結びつく。
「なぜか好かれる〈気〉の技術」齋藤孝著より。
日本人に比べてアメリカ人のほうが、そんな意味でサービス精神が旺盛かもしれない。ジョークで場を和ませたり、スピーチのなかにも交えてあったりする。
コメントを述べる際にもそこにユーモアが含まれていると、思わず耳を傾けたくなるものだ。あまり真面目なものだと印象にも残りにくい。
プレゼンでも月並みな一般論だけのべても、人の心に響かない。ユーモアを交えて、個性的なものであればよりアピールできそうだ。もちろんその前に内容も重要だが。
ハリウッド俳優のインタビューなどには、ウィットがきいた話がでてくることがある。やはりそれも普段からの訓練だろうな。たとえばさまざまなことわざなど覚えておいて、それをパロディにしてみるのも面白そうだ。
たまにはダジャレなどもいいかも。たとえ人が既に言ったことでも、そのタイミングさえよければウケそうだ。例として「ローマは一日にして成らず」→「老婆は一日にしてならず」。(ただしそれを言ったために嫌われたら、しょうがない。不運だと思ってあきらめるか・・・)

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「なぜか好かれる〈気〉の技術」齋藤孝著より。