失敗を恐れて何もしなければ、その人には能力がないということ・・・

朝日新聞」土曜版2010.7.3付けより。
柳井正の希望を持とう”というコラムの中のワンフレーズだった。ユニクロはいまでこそ大成功してるメーカーで、海外出店も積極的だ。しかし、いつも成功ばかりしていたわけではなかった。
店をオープンしては閉店したりの繰り返しをしてきた結果が現在だった。しかし、商売をやめよとうとは思わなかったという。やめれば食えないし、取引先や関係者にも迷惑なかかると考えていた。
もちろん失敗は恐ろしいが、だからといって何もできなければ、その程度の人間だということになってしまう。そうそう、この日のタイトルは「失敗から飛躍しよう」だった。
たとえ、商売でいくつか失敗を繰り返しても、その後それ以上の大きい成功を経たからこそ言えることなのだろう。結局、失敗を成功に変えられるだけの能力の大きさがあったという証拠かもしれない・・・な。

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地道で堅実なだけでは、飛躍はできない。
朝日新聞」土曜版2010.7.3付けより。
結果的にみると、まるで小売業では一人勝ちのようで、派手な感じもするが、実際は工場で作った単価の低い商品を、一点づつ売っているのだ。数千円程度のものが中心だろう。
商売は地道であることが大事だが、それだけでは大きく飛躍することは難しい。そこで必要なのは、社員一人ひとりが、ひょっとしたら、こんなことが可能ではないかということを常に考えていくことだという。
人と同じレベルで仕事をしていたら、成功するわけはない。どれだけ差別化できるかがポイントでもあった。つまり他社より勝っていることが大事だったのだ。
柳井氏が嫌いなのは、空気を読んで人と同じようにすることだった。むしろ、何が正しいのか、どうしたら成功につながるかを自分の頭で考えろ、ということだった。読むのは空気より、時代の流れだという。
何となく何かがおかしいと感じていても、そこから先を深く考えたり、自分なりの意見を具申しなければ意味はない、ということでもあろう。流されるのは簡単だが、そのままじゃ何も変わらない・・・な。

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会社の「地盤、看板、カバン」を使いこなせ。
「汗をかかずにトップを奪え!」三田紀房著より。
これらの3つは選挙のときによく聞かれる言葉だ。会社などの仕事をする場合にもそれはあてはまるという。
会社の「地盤」とは、その会社の一員であることでいろいろな人とのネットワークが存在するということだった。たとえば取引業者や顧客も考えられる。
「看板」は、名刺にどこそこの社員と名乗れることだ。ある意味個人では会えないが会社の信用で会ってくれる人もいるだろう。
「カバン」とは、定期的な給料が入ることが第一だろう。また、ある程度の経費や備品が使え、福利厚生があり、社会保険も半分は会社が負担してくれる。
このように会社が与えてくれる「地盤、看板、カバン」を骨の髄までしゃぶりつくせと言う。そう考えれば、会社員だからこそできることって意外に多いかも。
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世のオッサンたちは、基本的に「教えたがり」である。
「汗をかかずにトップを奪え!」三田紀房著より。
仕事でそこそこうまくいったり成功したりしていると、かなり饒舌になる人がいるものだ。つまり、自慢話だ。それを聞かされるほうはたまらないものだろうが。
しかし、それをうまく利用してトップの人間の信頼を勝ち取ることもできるというアドバイスだった。組織のトップにいる者は意外に孤独だったのだ。
だからこそ、仕事のことについて「教えてください」と言えばいろいろとしゃべってくれるという。ただし、それが本当にためになるかどうかは別問題だろうが。
つまり、いい聞き手になってやればいいだけのことだった。たとえば、「部長だったらどうされますか?」と話を振ってみるのもいいらしい。するとコイツは俺を頼りにしていると喜んでくれる・・・らしい。
トップにいる孤独な人間ほど、意外に上で動きやすいというのが、筆者の考えだった。まあ、機会があれば一度試してみるのも面白そうだ・・・な。あとは練習かも。