キャストが自ら楽しむことでゲストに楽しんでもらう・・・

「プレジデント」2010.3.29号より。
ここでのキャストとはディズニーランドで働く従業員のことで、またゲストとは当然ながらそこに来場するお客さんだった。「もっとも好きなブランドランキング」のなかで、テーマパークを取り上げていた。
1000人中665人がディズニーリゾートで圧勝だった。第二位のUSJ(101人)を大きく引き離していた。関東圏は当然ながら、関西圏でもディズニーリゾートのほうが人気が高った。
「ディズニーランドは永遠に完成しない」というのはディズニーの言葉だった。つまり飽きさせないために、アトラクションの新規立ち上げを行って、スクラップ&ビルト、リニューアルを繰り返している。
また、クリスマスやハロウィンなどのイベント企画開発には一年強かけていた。これは潤沢な資本があるからこそ可能なのだろう。一日ではまわりきれないほどの豊富なコンテンツをいつも用意してある。
来場顧客はここに来れば、非日常を楽しめるようになっている。理屈抜きで楽しめるというところがこのテーマパークの何よりの強みなのだろう。その基本はキャスト自らが楽しんでいるからかも。
ディズニーランドで行われているそんな接客、コンテンツ、雰囲気、センス、イベント企画・・・。業種が変わっても、どれもこれも日々の仕事に生かせるヒントがそこにあるかもしれないな。

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商品の背景に流れるストーリーを語る・・・

「プレジデント」2010.3.29号より。
“顧客心理分析”というちょっと難しそうなタイトルがつけられたコーナーがあった。またサブタイトルとしては、“「売り手の怠慢!安ければ売れる」のウソ”、となっていた。
消費者は単に商品が安いだけでは不安や不信感を持ちやすい。しかし、そこにきっちりとしたワケがあるなら納得して買える。
時にはなぜそれほど安いのかとふと思ったりするものだが、生産工程で割れてしまったお煎餅にはちゃんとワケがあるので安心して買えるだろう。
迷いそうな時には、消費を正当化するワケの提供は必要だということだった。つまりそれが商品の背景に流れるストーリーというものだろう。これを「ワケあり消費」と呼んでいるらしい。
その応用で、富裕層に効果があるのは「ソーシャル消費」だという。それは社会貢献志向の消費だった。例として、アメリカンエキスプレスでは、カード1回使うたびに1セントが自由の女神の修復に寄付されるキャンペーンだった。