お礼状の書き方で、その人のサービス精神がわかる。

「サービスを極めよう」中谷彰宏著より。
実はこの本も二度買いしてしまった本だった。最初に読んだのは2004年の冬頃だった。今回読み進むうちになんだか読んだことがあることに気付いたのだ。この本は文庫だが、本棚には単行本が並んでいたのだ。しかも間違って買ってしまったのは、単行本のときとタイトルが変わっていたからでもあった。その時は「あなたのサービスが伝説になる」というタイトルだった。
前置きはこのくらいにして、中谷さんは毎月6冊も本を書いているという。作家にしてもかなり多い。だから、「いつそんな時間があるのですか?」とよく聞かれるらしい。しかし、驚いたことには、その本を書いている時間よりもお礼状を書いている時間のほうが圧倒的に多いと述べてたからだった。
本業の仕事よりお礼状に費やす時間のほうが長い、などという人がいること自体びっくりしてしまう。お礼状を書けることは幸せだという。それはそれだけ人から嬉しいことをされているからでもあったのだ。感謝できるほどのことがあるなんて確かに幸せなことだろう。
ここで問題なのはお礼状の書き方だったのだ。中谷氏自身本をプレゼントしたあとで、お礼状をもらうことがあるが、そのどれもが「大変参考になりました。これからも頑張りたいと思います」というような、抽象的なものばかりで淋しいという。
やはりお礼状は、自分だけの言葉で具体的に書いてほしいというのが本音のようだ。誰にでも通用するようなお礼の言葉はやはり相手の心には届かないだろう。と言いながらも反省してしまう・・・な、私も。

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香りのようなかすかなサービスをしよう。
「サービスを極めよう」中谷彰宏著より。
ここのトピックのタイトルは“サービスはボディーブロー。あるかなきかが大切”となっていた。この本を約5年前に読んだ時もこのトピックが気になったのだ。
しかも、なぜかほかのトピックに比べて筆者も力を入れて書いているようにも思えた次第。というのも、50ほどもあるトピックのうちここだけは6ページを割いていたからだった。ほかは2ページから4ページほどがメインだった。
ホテルにはたいていBGMが流れていますが、大きすぎると心地よくないもの。じゃまにならないほどの音が耳には心地いい。
温泉もそのいい香りが気分を盛り上げてくれますね。それは人工的なトイレの芳香剤とはまったく異なるものだからでしょうね。どうしても、強すぎる匂いは逆効果になりますね。たまに電車の中でも強い香水をつけている人がいますが、思わずくしゃみが出てしまうことさえあります。
サービスもまさにそれと同じような匂いのようなものだと言います。これがサービスだとはっきりわかるようなものだと、人は敬遠してしまうでしょうね。だからこそ、サービスは香りのようんに、あるかなきかが大事で、それがやがてボディーブローのように効いていくるのでしょうね。