相撲にはスポーツと伝統の担い手という両面がある。

朝日新聞」2009.7.11付けより。
スポーツ面で、12日から始まる大相撲名古屋場所を前にして、横審の澤村田之助さんが語っていたなかにあったワンフレーズ。というのもその日本の伝統とも国技とも言われる大相撲の上位力士はほとんど外国人で占められてしまっているからだ。
同じ紙面に掲載されていた番付を見て改めて驚いた。東西の両横綱はモンゴル人、大関4人のうち2人はモンゴル人とブルガリア人力士。日本人大関魁皇千代大海の2人だけ。さらに関脇、小結でも4人のうち二人はモンゴル人。前頭筆頭にはロシア人とつづく。
幕内にはまだモンゴルやグルジアエストニア、韓国からの力士も数人いる。べつに熱心な相撲ファンではないが、いくら国際化とはいえ、外国人力士の多いことにびっくりした次第。これで本当に日本の伝統が守られるのであろうか。外国人力士のほうがよりハングリーなのだろうか。
もし国技というなら、今盛んに地方大会が開催されている春夏の全国高校野球大会のほうが国技に近いとも思えてくる。こちらではまだまだ外国人のプレーヤーはそれほど多くはなさそうだ。しかも、野球の本場アメリカに行っても高校生ならかなりのレベルの高ささえ感じられるし。むしろプロ野球より歴史の長い高校野球(球児たち)こそ、日本の伝統の担い手とも言えそうだが・・・


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70歳の語彙は20代の2倍以上もあるのだという。
朝日新聞天声人語」2009.7.11付けより。
ここにはアンチ・エイジングに対する、ウィズ・エイジングについて述べられていた。これは高齢医学が専門の杏林大学教授、羽鳥研二さんが提唱したものだった。
言葉通り、「老いとともに」ということになる。アンチという言葉からは年齢に逆らうというイメージがあるが、ウィズなら年齢に見合った生き方、過ごし方というようにも思えてくる。とはいっても、そのためにはそこそこ余裕がないと、いい老後も不安になってくる。
まあ、どれだけ実年齢に逆らって生きられるかということも、元気な証拠でもありそうだ。アンチを前向きととらえれば、いいのかもしれない。むしろ歳だからと言って、目的を失ってしまうのもつまらなそうにも思えてくる。
そこで、70歳になっても20代の2倍の語彙があるなら、それは経験が豊富になったからだとも言えそうだ。それは高齢になってもちょっと嬉しいと思えるフレーズかも。いずれにしても、それ以上に語彙を豊富にするためには健康に留意するとともに、今のうちから読み書きを怠らないことだろうか。
このコラムの最後のセンテンスには「高齢社会の厳しい現実の中でこそ、広まってほしい言葉・・・」とあったが、はたしてこの「ウィズ・エイジング」という言葉は、どれほど一般化するのであろうか・・・

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大企業の社員がどんな番組を推薦したいと思うか・・・
日経ホームページ「ワガマガ」より。
報道番組を対象にした番組のうち、どんなものが上位にきているかはちょっと興味深い。とりあえず、1,2位は置いておいて、いきなり第3位にはなんと!「週刊こどもニュース」がランキングされていたのだ。この調査は「優良放送番組推進会議」というところが行っていた。
これにはちょっと驚きだったが、わかりやすさからも納得できる。それで、1位はワールドビジネスサテライトテレビ東京)だった。僅差で2位には「クローズアップ現代」(NHK)がきている。
それにしても、この「クロ現」が見られるほど早く家にられのはうらやましい限り。とは言っても夜11時からの「WBS」の頃になるとほとんど眠くてテレビはつけていない。ということで、これら両番組とも見ていないことになる。
この調査には東京証券取引所第1部上場の企業を中心とした有力26社が参加し、各社の社員400〜500人を対象にしていた。結果的に日本を代表するような大企業社員の視聴傾向が浮かび上がるというが、それにしても「週刊こどもニュース」にはちょっと意外だったなぁ〜
そういえば、バラエティ番組に近い「学べるニュースショー」もけっこうイケルるのではないかな。何と言っても池上さん(かつては「週刊こども〜」の父親役だった)の説明がわかりやすいし、声も聞きやすいと思う。
私もたまにはこの番組を見ますがね。お母さんもお父さんももう何人も変わっている。タモリ黒柳徹子のように何十年も一人の司会者がやっているわけではないが、今後長寿番組の一つにになれるのだろうか。
蛇足になるが、「報道ステーション」(9時54分から)、「NEWS23」(TBS系)、「NEWS ZERO」(日本テレビ系)など知名度はあってもランキングはかなり低いものだったな。やはり知名度と推薦したいは別ものだということかな。