ネタに詰まったときもやはりビートルズ。

ホームページ「どらく」2009.7月初旬より。
志村けんさんのインタビュー記事があった。ザ・ドリフターズに入ったのが1974年というからもう35年の芸歴ということになる。コント一筋で現役では日本の代表的喜劇人の一人だとも言えよう。
笑いのネタは四六時中考えているという。プロとは言ってもそうすんなりといいネタが出てくるわけではない。そんな時にはビートルズの曲を聴くと心が落ち着いてくるという。
これは中学、高校時代に熱中したものが今でもずっと根底にあるようだった。つまり志村さんにはビートルズこそが原点だったのだ。
週に4、5回通っているめし屋では、お客さんがいなくなると志村さんのためにビートルズの有線をかけてくれるようだ。もう店主も志村さんの思考パターンを、あうんの呼吸でわかっているのだ。
このように、このアーティストの曲を聴けば自分がある程度リセットできるというものを持っているのは強い。べつに音楽にこだわなくても、煮詰まった時にはこれが自分にとって最もリラックスできる、というものを持っていたいものだなと思った次第。

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アドリブっぽく見せるのもひとつの芸・・・
ホームページ「どらく」2009.7月初旬より。
舞台であるセリフを間違える。するとお客さんは、自分が観ている回だけが間違ったと思うようだ。ところが、実は毎回わざと間違えていたのだという裏話まで述べていた。
つまり、いかにアドリブっぽく見えるかまでしっかりと計算しつくされ、練られていたということがわかる。また舞台で繰り広げるコントの順番も、笑いが大きいものやそうでないものをバランスよく徹底的に考えてもいたのだ。
「バカ殿」「ひとみばあさん」「変なおじさん」と一人で息の長いキャラクターを演じ分けている。何十年やっても飽きられずにウケる。その秘訣についても述べていた。
それは「自分がキャラクターを好きであり続けること。自分が飽きないこと」だという。さらに個性をダブらせないように心掛けているらしい。
そう言われれば、これは一般の仕事にもそのまま当てはまることだとわかる。とくに、やっている仕事がどれほど好きかによってその成果は異なってくるだろう。
志村さんの練り込んだ笑いの原点はドリフ時代に養われたものらしい。そして、いまも妥協することなく笑いを追求しているからこそ30年たっても飽きられない笑いを提供できるのだろうな。