社交辞令がマイナスになることがある・・・

「なぜあの人にまた会いたくなるのか」中谷彰宏著より。
久しぶりに会った人との別れ際に、「今度また・・・」と言ったりしているが、その「また」という日はなかなかやって来ないことが多い。日が経つにつれてすっかり忘れてしまうもの。99%は「またの日」は来なさそうだ。
たいていはその場限りの外交辞令だったりするのだろう。軽い気持ちで口にした言葉は無責任になりやすいものだ。それが実現しなくてもそれほど批判されることはないだろうが。
でも、「いずれ、そのうち、今度また」が逆に必ず実現するならきずなが深まって信頼関係も生まれそうでもあるな。一見当てにならない言葉でも、それが実現した時はうれしいもの。
今度食事に行こうと言って、次に実行できたことどれほどあるだろうか。日々のあわただしさにまぎれて忘れ去ってしまっていることが多そうだ。それは言い訳に過ぎないが。
この本のタイトルのように、また会いたくなる人というのは、そのへんをおろそかにしない人とも言えそうだ。人脈が広がるのもちょっとしたことかもしれないな。気をつけねば。

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一度友達になってしまったら、永遠に友達だと安易に思い込みがち・・・

「なぜあの人にまた会いたくなるのか」中谷彰宏著より。

仕事では時どきすでに知り合いの人からご友人や知人を紹介されることがある。人脈を増やす際に手っ取り早い方法は、やはり人からの紹介だろう。その際に気をつけていることは、紹介してくれた人に、その後の報告をすることだと思っていた。
ともすると、紹介してもらったらそれで終わりと考えがちだが、紹介した方はそれでは満足しないだろう。その後ちゃんと出あえたのかどうか気になっているはず。
その後の結果を紹介者に報告することで、信頼関係を保てるのだろう(と考えている)。友達関係もやはりそれなりのメンテナンスがないと信頼関係も薄れてしまいがちだ。名刺の数が増えても人脈が増えたことにはならない。
また、年賀状を出したり受け取ったりの枚数が増えたとしても、それで人脈が増えたというわけではないだろう。むしろ年に一度の年賀状以外のコミュニケーションの投入こそがその後のいい関係を保てるのではないだろうか。









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運じゃなく、運命だった。
映画「スラムドッグ$ミリオネア」より。

まず映画のストーリー意外の部分で気になったことがあった。それは映画の中ではインド人同士がなまりのある英語で話しているのが始めのうちはやや気になった。そして、かなりのセリフはインドの言語でも話されていて、それが英語の字幕となってそれがまた日本語の字幕というように二重の字幕になっていたのもユニークだった。
(インドの公用語ヒンディー語となっているが英語も一部は使われているようだ。)
またチャイという言葉が何度も出てくるので、それがお茶という意味であることもすぐにマスターできるほどだった。チャイは日本語のオチャという発音とも非常によく似ているので驚いた。子どもでもすぐに覚えてしまいそうだ。
さて、物語は一人のスラムに育った少年が青年になるまでのストーリーとテレビのクイズ番組「ミリオネア」で答えるシーンと警察の厳しい尋問を受けている場面の3つが交錯しながら進んでいく。心憎いいばかりの演出だ。しかもその中心にラブストーリーがあったのだ。
インドはいまや世界の中心になったというようなフレーズがあったが、まさに現在のITの発展を見ればうなずける。少年の成長とともに、かつてスラム街だった地域に立派な高層ビルが立ち並んでいる。そんなところにもインドの近代化の様子がうかがえてくる。映画にはスピード感と少年の生きる勢いも感じられた。
スラムで育った少年たちにとっては善悪よりもむしろ、どうやって逞しく生きていくかのほうが大事だったのだ。そして生きるために自然と身につけてきた知識が、いやでもクイズ番組での解答に役立っていたのだ。兄弟それぞれの過酷な生きざまもしっかりと描かれていた。
そして最後に映画のスローリー意外で気になったのはラストの音楽と踊りだった。エンドロールの文字と絡み合ってインド特有のリズムに乗った音楽と踊りには思わず笑えてしまった。というのも、かなり前に観た北野武監督の「座頭市」のラストシーンを思い出してしまったからだ。なんとよく似ていることだろうと。
なぜ、少年にとって「運じゃなくて、運命だった」のだろうか?・・・それは観てのお楽しみ・・・かな♪

蛇足
たまたま3つの異なる印刷物(映画のチラシ、新聞の映画評、フリーペーパー)の写真を見たが、どれも同じシーンの写真が使われていた。左には答える少年の姿、右にには「ファイナルアンサー!」と言っている司会者の男。ご存知のとおりこの作品は今年度アカデミー賞8部門受賞作品だった。