実のところ、世界に名を借りた「日韓五番勝負」だった。

朝日新聞」2009.3.25付けより。
昨日の昼間は実に熱狂してテレビ画面にくぎ付けになってしまった。とは言っても、出先でのケータイのワンセグの画面を覗き込みながらだったが。日本の優勝決定後20分ほどで電池切れになってしまったが、まあいい場面は堪能できたほうかも。
その後、昨日から今日まで何度テレビのニュースで同じハイライトや選手のインタビューの場面を見たことだろう。また新聞にも数面にわたって試合経過やこれまでの戦いについて記事になっていた。
上記はこの日(25日)の天声人語のなかのワンフレーズだった。まさに第一次ラウンド、第二次ラウンドから準決勝、決勝までを振り返ればそうなっていた。またスポーツ面にあった、4強のチーム防御率(9試合)を見れば、日本1.71、韓国3.00、ベネズエラ4.03、米国5.99と日本の投手力は群を抜いていたことがわかる。
それにしても一つの大会で、5回も同じ国との対戦を行うとはちょっと異常な気もするが、これももともとWBCの主催が大リーグ機構(MLB)と大リーグ選手会なのでなかなか他の国の主張も通らないらしい。
しかも、組み合わせも抽選ではなくMLBが中心になって決めているから公平というわけではなかった。キューバカストロ・前国家評議会議長も「米国が準決勝に進出しやすくするために、世界3強のキューバ、日本、韓国を同じ組に入れた」と怒っていたという記事もあったし。
今回のWBCでは日本は優勝したものの、北京五輪では韓国に優勝されていた。しかも、主要大会であるシドニーアテネ、北京の五輪および、2回のWBCを通じての15回の対戦では日本の6勝9敗とまだ負け越しとなっていた。
WBCの準決勝、決勝はロサンゼルスで開催されたが、今度は世界フィギア選手権が同じ地で開催される。そこでも二連覇を目指す浅田真央選手のライバルは韓国のキム・ヨナ選手だろう。いつまで両国の選手は戦い続けて行くのだろうか・・・