「待ち時間」から「持ち時間」へ。

『「ハンバーガーを待つ3分間」の値段』齋藤由多加著より。
見開きになったページの左側には暗い道路(国道)の写真が写っているだけ、その上の方に電光掲示板の“45”という数字が見える。この数字は信号についている数字で、車から見て青信号があと何秒で黄色、赤に変わるかを示していた。
これはマニラ市内の国道にある信号とのことだった。そういえば、日本にも歩行者用の横断歩道には赤信号があと何秒で青に変わるか目盛がついているのものある。筆者はこれを「待ち時間」ではなく「持ち時間」を示していると考えている。
待つことには変わりはないが、そんな表示があるだけでも、待っている時間が短く感じられる。「待つ」か「持つ」かは文字が似ているように、やや曖昧な感じもしてくる。
例えば、電車やバスでどこかへ移動する場合、これはある意味目的地までの時間を「待っている」とも受け取れる。その間何もすることがなければ、長く感じられるもの。しかし、仮に40分間電車に乗るなら、その時間でいろいろなことができる。
そうなると、移動時間は「持ち時間」ともいえそうだ。最近目につくのは、ケータイメールをチェックしたり書いたり、またiPodで音楽を聴いたり、ニンテンドーDSでゲームを楽しんだりしている姿だ。もちろん、従来通り新聞や雑誌、本なども読む人たちも多い。また居眠りをする人も目立つ。
これらはみな自分の「待ち時間」を「持ち時間」に変換しているということだろう。その他、文字どおり病院や駅での待ち時間にはその時間を有効に使えば、待ち時間ともなっている。一番もったいないのは、ただボケーっとしている時間かも・・・

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コカ・コーラWindowsと違うのは、バージョンアップがないこと・・・
『「ハンバーガーを待つ3分間」の値段』齋藤由多加著より。
実に面白くわかりやすい比較のたとえに思えた次第。コカ・コーラは数十年前から売られているが、味はほとんど変わっていなさそうだ。たとえ変わっても消費者には分からない程度のものだろう。
カロリー・オフになったなど、昔はなかった種類はあるものの、味はそう大きく変わってはいない。その他の飲料、たとえばコーヒーなどはバリエーションは豊富にあって、「深みがあるコク」とか「ブラック無糖」などの新製品を次々に開発して発売している。
コカ・コーラの場合、変わらないことがいいことだったようだ。きっと世界中どこで飲んでも、同じ味なのだろう。かつて、砂漠に水はなくてもコカ・コーラならあるというようなエピソード(冗談?)を聞いたことがあるくらい世界中に浸透しているようだ。
これほどまでに、基準(スタンダード)になってしまえば、人はそのブランドを見るだけで安心してしまうのかもしれない。もし、国内でも海外でもまったく知らない飲み物に出くわしたら、やはり少しでもなじみのある方を選んでしまうのではないだろうか。
それにしても、Windowsは数年ごとにバージョンアップするので、いずれ買い替えねばならず大変な負担にもなる。かつて対応したソフトも年数が経つと使えなくなってしまうし。同様にケータイもどんどんと新しく便利な機能が増えていったい何度買い換えたことか・・・



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たった一行のコピーでその価値観をひっくり返してしまう・・・

『「ハンバーガーを待つ3分間」の値段』齋藤由多加著より。
ここにはハインツ(アメリカのケチャップメーカー)が、シュアーを落としたときの話があった。ハインツはもともとガラス瓶入りで売られていた。すると、瓶を振っても中身が出にくかったのだ。
競合他社はチューブ入りだから、手で絞ることで中身を容易に出すことができる。ハインツにとって瓶はトレードマークになっていたからやめたくなかったようだ。また成分を瓶から出やすいように改良することもイメージが変わりすぎると考えたようだ。
ある営業マンは、瓶を振っても出にくいということは、それだけ中身が濃い(トマトをふんだんに使っている)証拠でもあるというようなキャンペーンをしたらどうかと提案したのだ。
結局、同じ商品のままこのコピーで大キャンペーンを決行した結果、シュアーを挽回できたようだ。簡単にいえば、“ああ言えば、こう言う”方式で、消費者に強く訴えたのだろう。結果的に、消費者がそれで十分納得すれば売れるということだったようだ。
“こう言う”という部分に、どれだけ強くて自信のあるインパクトがあるかがポイントかも。弱点を強みに変えてしまったのだ。それにしても、たった一行のコピーの威力はすごいものがあるなぁ〜

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マニュアルというのは、ユーザーにとっては必要悪・・・

『「ハンバーガーを待つ3分間」の値段』齋藤由多加著より。
パソコンやケータイを買った時には必ず分厚い取扱い説明書(マニュアル)がついている。ケータイの本体よりもそちらの方が重いほどだ。
初めてケータイを手にしたとき、これを全部読まないと使えないのだろうかと思ったりする。マニュアルは分厚いほど人に恐怖感を与えるものだ。
しかし、実際に必要最低限のポイントさえ押さえておけば、ほとんど不自由しないでケータイは使えるもの。むしろ普段は使わないであろう、機能の説明が多いのかもしれない。
そうそう、この筆者の齋藤さんは、デジタルゲームのプランナーだった。かつて「シーマン」というゲームを開発する時に、できるだけ細かい説明がなくても、わかりやすいという印象を持ってもらうために「これはペットです」という説明をしたそうだ。
もし、それが頭から「音声認識技術により、付属のマイクを通して・・・」というような堅苦しい説明だったら、一部の人を覗いて敬遠されたかもしれない。しかも、雑誌などでは「言葉を話す魚」という表現を使ってもらったようだ。
マニュアルも言葉次第で受け入れられやすくもなるのもだなぁ〜


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湘南海岸まで車で30分という素敵な場所にお住まいの・・・


最近はたまにしかパソコンでメールは見たりはしないのだが、たまたま開いてみると富士通のサイトからメールが届いていた。以前に登録しておいた「Azbyブログひろば」というところからだった。
なんと私のブログが紹介されたというものだった。そういえば、昨年は同じサイトで「今週のゴールドブログ」などというコーナーでも紹介されたことがあったのを思い出した。
今度はプラチナだという。やはりゴールドよりプラチナの方が価値が高いかも。でも、ブログ自体にはそんな価値はない。ただ思ったことをだらだらと書いているに過ぎないのですから。
そうそう、紹介文のはじめの部分にあったのが上記フレーズだった。そして、「・・・」の部分には“shozandoさん”などと書いてあった。
別に湘南海岸から車で30分といってもまったく素敵な場所ではないのでちょっとびっくり。きっと素敵な場所なら海岸から歩いて数分のところでしょうね。と、まあほとんどどうでもいいような今日の日記になってしまった。
もし、お暇でしたら下記をクリックしてみてください。(また富士通のパソコンをお使いでしたら、登録しておくだけで紹介してくれますよ。)
http://azby.fmworld.net/app/customer/bloghiroba/top/platinumblogintroduce.act

最後に蛇足を一つ。
後日の参考のために、本日(2月10日)の金とプラチナの相場を書いておきましょう。
税込小売価格金 2,798円(前日比−48円)、プラチナ3,136円(前日比−20円)。



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「いい顔」は、生きざまのご褒美
「月刊4B」(ホームページ)2009年2月号のインタビュー記事より。

4Bとはフォービーと読ませて、“for busy person ”のことだった。忙しいビジネスマンに情熱と癒しを、というコンセプトらしい。
「生きざまが男の顔を決めるんです。自分の志や目標に向かって、1日1日を大切に生きていく。いい顔とは、その人の生きざまが刻まれた結果としての、ご褒美なんじゃないかな」と述べているのは歌舞伎俳優の中村師童だった。
う〜む、実ににいいこといいますねぇ。今や国際俳優の一人と言ってもいいかもしれない。
この師童のおばあさまは現在90歳を超えていますが、もう20年も前には何度も仕事でお会いしたことがありました。その際孫の師童がどうのこうのという話を聞きましたが、その時はこれほど有名になろうとは思わなかったな。子どもの頃から歌舞伎役者として育てられたから、演技の基本はしっかりできている。おばあさまの家の玄関には子役としての師童の写真が何枚か貼ってあったのを思い出します。
映画「レッドクリフ」では「甘興」という武将を演じているが実にいい味をだしていた。私はこの映画の封切りが待ち遠しくて、封切り初日の第一回目に映画館に行って観た。パート2は4月10日にスタートするが、今から楽しみにしている・・・

http://4b.yahoo.co.jp/contents/0902/special/theme01/page1/

監督からは伝統的な時代劇を現代のエンターテインメントとして仕上げようという心意気が伝わってきました