ニンテンドーDS使用した学習・・・

「アメーバニュース」2009.1.29付けより。
この日のニュースによれば、大阪の大阪の小中20校では、携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」を使用した学習が始まったという。このゲーム機は貸し出されたものであって、まだ実験段階のようだ。
ケータイの学校持ち込みを禁止する一方で、このような画期的とも思えるゲーム機による学習効果を狙っているところが意外で面白い。さすが大阪はいろいろなことにチャレンジするのが早いとも感じるな。
さて、学習の効果はどうなるかはしばらく様子を見ないとわからないだろうが、漢字や地理なら子供ちは結構ゲーム感覚で楽しみながらけっこう覚えてしまうのではないだろうか。
学校の授業ではまだ15分程度の使用にしているらしいが、それで勉強の面白さがわかれば自宅でも引き続きやりたいと思う子どもいるかもしれない。
実際に本当の力を知るためには、書いてみなければわからないこともあるだろう。それはケータイメールばかりやっていると難しい漢字などは一発変換されても、書けるかどうかはまったく別ものだからだ。
いずれにしても、ゲーム機はあくまで補助程度にすべきだろうな。もし、この実験学習でそれなりの効果があると検証されれば、ほかの都道府県にも広がっていくに違いない。
すると、(今日の記事とは関係なかもしれないが)自動車、家電業界など販売不振で苦しんでいるところがほとんどなにのにもかかわらず、逆に記録的な増収増益の任天堂は今後ますます儲かる?


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「学習の高速道路と大渋滞」という概念。
ウェブ時代をゆく梅田望夫著より。
この本のサブタイトルは、“いかに働き、いかに学ぶか”となっていた。また表紙には小文字で、次のようにもあった。・・・能動的に働きかければ必ず何かが返ってくる「能力の増幅器」たるウェブ進化・・・。
実際に上記フレーズを口にしたのは将棋の羽生善治氏だった。梅田氏は「学習の高速道路」までは誰にでも言えても「その後の大渋滞」という概念まで考えているところに羽生の天才的なところを感じたようだ。
ネットを利用することで、あたかも高速道路を疾走するかのようなスピードで幅広く深い知識にまで触れることができるようになっている。高速道路を使えば15、20年かかったところも4、5年でいけるかもしれないな。
あとは本人のやる気次第で専門をかなりのところまで深められるようだ。しかし、それはプロの一歩手前までであって、高速道路を走ったその後には大渋滞があると感じているようだ。
大渋滞を抜けるには「高く険しい道」または高速道路を降りて「けものみち」を歩いていくという選択肢があると梅田氏は語っている。
どちらにしても、どれだけそれが好きなこと、やりたいことであるかにもよるようだな。若い人ほどそのチャンスは大きいに違いない。どんなことでも好き、を貫ける人はすごい。


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ネット・アスリートの素質・・・
ウェブ時代をゆく梅田望夫著より。
いきなりこの言葉を目にしたら何のことかさっぱりわからない。つまりこれは前日のべた「学習の高速道路」を走ってその先にあるだろう「大渋滞」もものともしない人だった。
要するにチャレンジ旺盛な人ともいえそうだ。そこまで行くにはもとももとそれに合った素質がなければならないだろう。でなければ途中で脱落している。
これは一般に学校の勉強のできる人とは異なっている。むしろ好きなことならどんな苦しいこともとことこやっていける人だろう。どちらかと言えばオタクに近い存在かもしれない。
梅田氏は次のようにも言っている。「人生の幸福とは好きを貫いて生涯を送ることだと思う」と。そして、高速道路を走る若いネット・アスリートたちに、氏がシリコンバレーで学んだ3つの言葉を贈っている。
「Only the Paranoid Survive」「Entrepreneurship」「Vatage point」だった。順に「病的なまでに心配症の人だけが生き残る」「アントレプレナーシップ」(一般的には企業家精神となっている)「見晴らしのいい場所」という意味だった。
ここにそれらを総合するようなワンセンテンスがあった。“「好きというすさまじさ」の度合いが競争力の源泉になる。”と。アップル創始者のスティーブ・ジョウブズの言葉では「The only way to do great work is to love what you do.」(偉大な仕事をする唯一の方法は、あなたがすることを愛することだ)