紙を使いこなすことは、ビジネス成功の基本的な条件。

「仕事が速くなるプロの整理術」吉越浩一郎著より。
筆者の吉越さんは経営者として成功した人で、かなり以前から有名なのでご存知の方も多いことでしょう。とくにトリンプ・インターナショナル・ジャパンの社長在任中には、19年連続増収増益を達成していた。2004年には「平成の名経営者100人」(日本経済新聞)の一人に選出されていた。
そんなプロの経営者だからこそ、“プロの整理術”と言われれば、ちょっとは耳を傾けたくなるものだろう。単なる机上の学問ではなく、実践を通じての話には興味深いものがある。
さて、紙とはいってもこの場合、A4サイズの用紙ということになる。気がつけば仕事でも、自宅でも一番よく使うのはやはりA4
の紙だった。最近では電子メールでの情報提供や交換が多いが、そのメールとA4の紙は相性がいいらしい。それはメールを印刷するときはA4になるからだった。
紙であれば、デジタルと違って書き込みもそのばで簡単にできる。個人的には、仕事ではしばしばファックスで送信されるものもあるが、たいていはそれに直接記入するか、コピーをとって必要事項やコメント書き加えて関連部署へ渡し指示している。
こんなことでも、実に簡単、確実でスピーディーでもあることを実感している。どんなに仕事がIT化されても、それだけですべてが間に合うわけでもない。やはり紙をどう使いこなしていくかも日々の仕事のスピードアップには欠かせないな。

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「書類を減らす」より「書類を活かす」
「仕事が速くなるプロの整理術」吉越浩一郎著より。
仕事を続けていくうちに資料やデータなどの書類はどんどん増えていく。すべてがデジタルなら紙は必要ないだろうが、それは無理な話で紙の方が便利なときも多い。
デジタルとは違って、紙の書類にはちょっとしたコメントやメモを書き込める。矢印や図を描くことも容易にできる。また大量の資料を並べてさっと目を通して確認もできる。色を付けくわえれば、区別、目印も一瞬でできる。さらに移動中にはバッグから取り出して確認もできる。
このように紙に書かれて(印刷されて)いることで、便利なことも多い。パソコンが導入されたからといって一気に紙は減らせないもの。むしろ、実態はその逆で仕事場ではIT化される以前より紙の使用量は数倍に増えている。
もっとも、すぐにコピーがとれるから増えているともいえるが。不安だから、とりあえず一枚とっておくかという気持ちもあるのは確かだ。机の引出しのなかはそんなコピーのファイルがかなりたまってしまったな。そろそろ整理せねば。
仕事場ではパソコンは一人一台という状態で、そして家に帰っても家族の人数分ある。とはいっても、すべてが同じような頻度で使用しているわけではないが。家でも紙の印刷は頻繁に行われている。プリンターの稼働率は当然高い。でも、ありがたいことに機械は黙って働いてくれる。
だから無理に紙を減らそうとは思わなくていいのかもしれない。古いものから順に捨てれば済むことかも。むしろデジタルと紙をうまく融合させることで仕事のスピードアップは図れそうだ。


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グーグルカレンダーを使ってみる。
「仕事が速くなるプロの整理術」吉越浩一郎著より。
仕事は自分でやりやすいシステムを作り上げれば、余裕ができるもの。どうしても、仕事に振り回されているうちは、自分の持ち味を発揮できない。
そんな余裕を持つためには、普段から幅広い情報を持つように心がけていれば強いとも思えるが。その元となるのはやはり読書ではないだろうか。焦っているときは気がつかなかったことも、あとであの本や雑誌に載っていたなんてことはあるもの。
少し前まで、仕事の予定は机の上にある1か月分の予定表に書き込んで確認していた。最近では、それらの予定はすべてグーグルカレンダーに打ち込んでいる。緊急の場合には紙にさっとメモることも必要だろうが。
グーグルカレンダーには数か月先まで書き込んでも大して時間はかからない。一度記入したものは、一日単位、週単位、月単位でも一覧が見られて便利なものだ。しかも、自宅のパソコンからでもすぐにアクセスできてスケジュールを確認したり書き込んだりもできる。
と、まあこんな方法を実際にやってみようと思ったのも、この一冊を読んだ結果だった。ちょっとした情報にも関心を持てるかどうかも、自分の仕事を面白くしていくポイントがありそうだな。


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「英語の授業は英語で指導することを基本とする」

朝日新聞」社説2008.12.23付けより。

これはちょっと気になるフレーズというより、テレビのニュースでもどの新聞にも掲載されていた記事で、むしろ数日たっても気になることだった。この社説のタイトル部分には「高校指導要領」とあって、“英語で授業・・・really?”とあった。このアルファベットの単語は実にインパクトがある。
そして、冒頭は「高校の英語の先生たちの中には、頭を抱える人も少なくないだろう。」と始まっている。要するに平成13年度からは、英語の授業は全面的に英語でやりなさいと言うことだった。
でも、本当に5年後には実施できるのだろうかと思った次第。簡単な会話をするのではない。テキストを見ながら説明も英語でしていく、さらに文法の説明までしなければいけないということになる。
いくら英語の教員免許を持っていても、正確な発音で喋れる先生はそれほど多くはいないだろう。大学入試にはリスニングのテストはあるとはいっても、読解や英作文が中心らしい。入試を考えたら、英語だけで授業を進めたらどれだけ理解度が深まるかも疑問だな。
あと5年で英語がちゃんと喋れる先生がどれだけ育つのだろうか。先生も大変だろうが、もともと英語が得意でない生徒にとってはますます、英語が嫌いになるばかりではないだろうか。中には英単語を覚えるだけでも苦労している生徒もいるだろうに・・・。
全員が平等に英語による指導を受けるよりむしろその対象者は、とくに関心がある生徒だけでもいいのではないだろうか。そして、やるなら徹底して英語が流暢にしゃべれる英会話学校の先生またはネイティブスピーカーを招いてやる方が効果が上がりそうだが。
いくら「英語の授業は英語で指導することを基本とする」というような形をつくっても、充実した中身(教師のレベルも含めて)、が期待できなければ、ちょっとなぁ〜〜〜