世の中に存在するマニュアルは100%「古いマニュアル」・・・

「人生の答え」テリー伊藤中谷彰宏著より。
実に大げさなタイトルの本だ。でも中身は二人の対談にスピード感があって意外に面白い。いずれにしても、人が既に作ったマニュアルに従っている限りそれを超えることはできないという意味でもあるだろう。
だからもし、勝とうと思えば、自分にあったルールでゲームを作っていくしかないのだ。それはつまり生きるスタイルとも考えられる。自分のスタイルで人を納得させてしまうほどの個性があれば強い。
たとえば、最近では柔道から総合格闘技に転向した石井慧などはどうだろう。何となくそんな雰囲気を醸し出していそうだが。彼はオリンピックに出場する前から格闘技を目指して「オリンピックは通過点に過ぎない」とまでいってのけている。若いのに実に強い言葉にも思えた次第。あとはいつその結果を出せるかどうか。
作家が自分の得意とするジャンルで勝負するのも、自分で勝てるルールに従っているとも思える。古い例なら、松本清張は社会派推理のスタイルとか、司馬遼太郎なら歴史小説藤沢周平なら時代小説みたなものかも。
しっかりした自分だけの世界を確立して、その中で勝負をしてしたら最高ではないだろうか。そういえば、いろいろな契約書などは結局は作った方が有利に出来ていることがほとんどだな。古いマニュアルとは、結局人が作ったものに過ぎない・・・か。

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負けることの意義と価値を覚えなきゃ、勝てっこない・・・
「人生の答え」テリー伊藤中谷彰宏著より。
だれでも、勝負のときには負けないと思ってやるに違いない。とは言っても永遠に勝ち続けることも難しい。あの日本を代表する優良大企業のトヨタでさえも前年の驚くほどの利益から、今年は一転して1500億円の大幅赤字だという。結果、社長は辞任することになってしまった。1年前のあの余裕がまるで夢のようにさえ思えてくる。
話がずれてしまった。個人レベルの生き方としては、勝ち負けの基準はひとつだけじゃないという。とくに学校では勉強はできないが運動はできるとか、またそのどちらもダメな場合はお笑いで勝負にいったら意外にいいところまでいったりとか。
あるものがダメなら別なものに価値を見出していくことも必要になってくる。だから負けることによって初めてわかるものもでてくる。理数系がダメだから文系にいくというのも多くの人が経験していることだ。その逆もあるが。
例えば、おしゃべりの得意な人よりも口べたのほうが営業成績がよかったりというのもよく聞く。人にいかにしたら自分のことが伝えられるかは、たんに口先だけの問題ではないこともわかる。なんであれほどの美人があんな男と付き合っているのか不思議に思えることもあったり。
ものごとの勝ち負けの価値基準は意外なところにあるかもしれない。ここに面白い話があった。それはどんなマイナーなバンドにもファンがいるということだった。ほとんどの人はその存在すらも知らないことが多いもの。何がよくて何がダメとはなかなか言い切れないところも多そうだな・・・

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一般論を話されると、ガードされているような気がする・・・

「人生の答え」テリー伊藤中谷彰宏著より。
よくおしゃべりが好きな人がいるが、その内容を聞いていると意外にも誰かが言っていそうなことばかりだったりする。で、いったい何が言いたいのかも曖昧だったり。
そして、一般的な話をされても聞いているだけ時間の無駄だとも思える時もある。本を読んでもどこかに書いてあるようなものだったらつまらない。やはりせっかく時間を費やすなら新鮮な感動や未知の情報を得たいと思う。
それと、このフレーズのように自分がどう考えるかでなくて、一般論ばかりだとその人に親しみも感じられない。よく自分のことは話さずに他人の話ばかりしている人もいるが、それも自分をガードしているようにも思える。何ごとも程度もので自分のことばかり話したがる人もまた敬遠されるのは事実だが。
そう考えると、ガードがきつい人ははじめからブログで日記など書いたりしないだろうな。もっもある程度匿名性というガードの中で書いているから、自分のことも書けるともいえるかもしれないが。もしそれが本名だけだったらこれほどブログは広まらなかったに違いない。

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「お金のかからない大人のプレゼントとは何か」というコンセプト・・・
「人生の答え」テリー伊藤中谷彰宏著より。
実に面白いことを考えるものだ。中谷氏はこの答えの一つとして、(もしそれがカップルのデートの席だったら)「おいしい料理の最後のひと口だ」という。命題もユニークだがその答えも意外なものだった。ほとんど聞いたこともない答えだろう。
おいしそうだから、少し食べてみる?なんて言うのは食べはじめの時だろう。最後のひと口が本当にうれしいのいかどうかはその場にいないとわからないだろうな。実はこれは疑わしいとも思える。ほどんど食べ終わった後では、もうお腹がいっぱいな状態で、味わえる状態とは考えにくいからだ。
どうせなら、食べはじめにどんな味なのか試してみたいものだが。やはり達人は考えることが違うのだろうか。おいしい部分を最後まで残すというのもわからない。人によっては先に食べてしまうかもしれないし、好みだって異なっていることも考えられる。
要するにそれは想像力の問題だろう。要するにプレゼントにはお金さえ使えばいい、というよりむしろアイデアで勝負しなさいということではないだろうか。工夫とアイデアさえあれば、お金以上の気持ちが伝わるはずだと言いたかったのではないだろうか。
これは同時に営業マンのセンスにも通じていそうだ。営業マンはお得意先にメッセージを伝えなければ始まらない。それをどうやってするかが常に問題だ。経費を使えば必ずしもうまくいくとは限らない。むしろお金をかけることにより警戒されたら逆効果だろう。
いかに自分を演出できるかが勝負の分かれ目とも考えられる。つまり、このフレーズにもあるように、いかにお金をかけずに相手にアピールできるかだ。プレセントとは気持ちがどれほどこめられ、伝わるかどうかにかかっていそうだ・・・な。