「ローカロリーで過ごした方が長寿になる」

「プレジデント」2008.12.15日号より。

アメリカの学者が動物を使った最近の研究によると、ローカロリーの食物を与えた方が長生きしたとい結果が出ているそうだ。そして同じことが人間にもいえるようだ。
これは、「寝たきりにならない3つの習慣」というコラムのなかで日野原重明先生が書いていたなかにあったもの。
この数年はとくにメタボに注意などと言われることから、カロリーについてはやや気になるところだ。レストランに行ってもやはり注文するまえにはカロリーの比較をしてしまう。
上記の3つの習慣とは、1、ローカロリーにすること。ある意味食べ過ぎないことで、「腹7分目」がいいらしい。2、うつ伏せ寝をすることだそうだ。実際慣れないと苦しそうだが、これも訓練らしい。3、階段は4、5段なら歩いて昇ることだそうだ。足腰の強化だろう。
人間とはそもそも「病む」生き物であり、必ず欠陥を抱えて生きているものらしい。ネガティブな検査結果を知る意味があるのでしょうか、とまで述べている。要するに余計な不安は持つべきでないということのようだが。
健康は気の持ちようによって左右される部分もかなり大きいし・・・
氏は若い頃結核という大病を経験したからこそ、健康を喜ぶことができるようになったようだ。だから今日の仕事を快く終えることができれば、ありがたいと語っている。何はともあれ今日が無事過ごせたことを感謝せねば・・・な。

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アポイントメントというよりはむしろコミットメント・・・

「プレジデント」2008.12.15日号より。
これも前日と同じ日野原先生の言葉だった。この場合アポイントは「予定」、コミットメントは「契約」、「確約」となっている。いったい何がそうなのかといえば、次の内容だった。
日野原先生は石原都知事との間で、東京オリンピック招致(2016年)が実現したら、聖路加(病院)にヘリポートをつくるという約束を交わしたという。つまりこれが、コミットメント(契約)だと述べているのだ。(東京オリンピックもまだ不確定だし、石原都知事はその時には引退しているだろうしまだ先のことは全く不明だが)
先生は現在97歳になるが、講演予定は4年先の101歳まで入っている。もちろんそれまで元気だと確信しているに違いない。さらには、オリンピックの年には105歳になることになる。
ヘリポート建設は単なる“約束事や予定”ではなく、もっと強い意味の(重い)“契約なのだ”ということが言いたかったのだ。実際に東京オリンピックが実現され、日野原先生が105歳でそのコミットメントが確認できたら素晴らしいこと・・・だな。
(関係ないが97歳になった現在も30歳の時と同じ62キロの体重を維持しているという。これもまた実にすごいことでもあるな!)

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周りに突っ込まれるようなプレゼントがいいね。
L25」2008.11.27号より。
“クリスマスのプチサプライズ!”というコーナーで見かけたもの。クリスマスはプレゼントの機会だ。そのプレゼントを両親にする場合のことについて、みうらじゅん氏が言っていたのが上記フレーズだった。
一般的には、両親に贈るとしたら年相応のものを選びがちだ。ところが氏の経験上そういう「いたわり系」のものは結局使われなかったりするらしい。
そこで、ある時、父にアルマーニの派手なジャケット、母にピンクのバッグをあげたところ、二人とも照れながらも使っていたという。
自分では決して買わない(もしかしたら買う勇気もない?)からこそ、嬉しかったのだろう。だからむしろ不自然なくらいなものでもいいようだ。
もし、周りの人に「若作りしている」と突っ込まれても、「息子からのプレゼントなもので」などと自慢でき会話も弾みそうだ。(両親がいるうちにやってみたかったなぁ〜・・・)


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だれもマネできない、マネすべきでない。
「めざせイグ・ノーベル賞傾向と対策」久我羅内著より。
もうこの本のタイトルだけでこれがイグ・ノーベル賞のことだとお分かりいただけるだろう。外から見ると実に笑えてバカげた研究にのめり込んでしまう人がいるものだ。もろちん初めからウケねらいでやっているものは対象外で、真面目に研究している人に与えられる賞ということになっている。
かつて日本のドクター中松は34年間もの間、食事の記録をとり続けたことで受賞している。今年(2008年)にも日本人が受賞しているが、昨年(2007年)の山本麻由さんの研究には笑えましたね。「ウシのフンからバニラ香料成分の抽出に成功した」というやつ。
受賞のための公式基準としては「世間を笑わせ、考えさせた研究」をした人に与えられる賞だったのです。研究とはいってもある意味オタク的な感じもしないではないが。また非公式基準としては、「目を見張るほどのバカげているか刺激的」であることだそうだ。
本家のノーベル賞は高尚な研究や発見、業績に対して与えられるが、こちらはもっと選考基準が簡単だった。日本の世間一般で知られているものとしては、カラオケ、たまごっち、バウリンガルなどが受賞している。
この本のタイトルに傾向と対策とあるのは、実際に高校生でも受賞している例があるからだった。バカバカしいものほどまじめな研究であればいいのかもしれない・・・


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「めざせイグ・ノーベル賞傾向と対策」久我羅内著より。
(前日のつづき)
たとえば、「カラオケ」は2004年に「平和賞」を受賞しているが、その理由が面白い。「カラオケの発明により、寛容になれる手段とカラオケ騒音公害をこの世にもたらした業績」だという。“寛容になれる手段”とは、つまり下手な歌にも耐えて聴かねばならなかったからのようだ。
受賞理由までも、なんともひねくれているのがまた笑える・・・な。先ほどのドクター中松は2005年に「栄養学賞」を受賞しているが、「34年間、自分の食事を撮影し、食物が脳の働きや体調に与える影響を分析」というからかなり真面目くさっている。
このイグ・ノーベル賞が創設されたのは1991年でだから、中松氏はその賞の創設より20年前からやっていたことになる。(実に根気がいる研究をしていたものだな〜〜〜でも、いったい何のために?)
単に長年毎日撮り続けただけではなく、食事が体や頭に影響することについても記録していたからだ。中松氏によれば、その影響は3日後だという。でも、3日前の食事など覚えていない。そこで写真を撮ったらしい。
そして、ついには頭の良くなる食材を発見している。それらは穀物、さかな、野菜、海藻などを中心とした和食のようだ。肉類は入ってはいない。
たとえ頭が良くなるとはいってもどの程度だか分かりませんがね。まあ、いずれにしても“34年間毎日”食事の写真を撮り続けること自体が並大抵の努力ではできないことは確かだ・・・な。


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無知な人間ほど自分を過大評価する。
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