一本だと切れるわらも、合わせて編むと強くなる。

映画「レッドクリフ」より。
今日の封切りを楽しみにこの映画を見に行った人も多かったに違いない。私もその一人だった。三国志を読んだのはもうかなり前のことだったが、どうしてもこの「赤壁の戦い」のシーンは興味深い。
当然ながら内容についてはここではあまり触れない方がいいだろう。まだこれから観ようといういう方の興味をそいでしまうので。三国志については、かなりのオタクに近いファンが大勢いるようだ。だからこそ、「三国志検定」なるものも存在しているのだろう。しかし、この映画は三国志を知らなくてもけっこう楽しめそうだ。
あるシーンでのセリフだけ取り上げてみたかった。それが上記のもの。劉備の編んだ草鞋を手に取った周瑜が「一本だと切れるわらも、合わせて編むと強くなる。私が抱く夢は、あなたがたと同じです。我らが力を合わせれば強くなれる」と周囲のものに語りかける。そして、劉備軍、孫権軍は周瑜のこの言葉で同盟を結ぼうという気持になっていく。
これを聞いてすぐに連想してしまったのが毛利元就の三本の矢の逸話だった。元就は三人の息子(隆元・元春・隆景)を枕元に呼び寄せ、1本の矢を折るよう命じて、息子たちが難なくこれを折ると、次は3本の矢束を折るよう命じたが、息子たちは誰も折ることができなかった。ということで、三兄弟の結束を訴えたというやつだ。
もちろんこれは逸話で真実とは言えないかもしれないが、やはり、どこの国にも昔から精神は似たようなものが残っているようだな。それにしても、映画ではセリフの場面より戦闘シーンのほうが多かったような気もするが。(中村師童、相変わらずいい味出してたな。)