仕事がギャンブルみたいなもの・・・

R25」2008.10.9号より。
お悩み相談コーナーで、漫画「北斗の拳」の作者、原哲夫氏が語っていた中にあったフレーズだった。今回の相談は34歳、出版関係の人で、主な内容はギャンブルがやめられず、毎月負け続けそれが心配だというものだった。
それなら、そのギャンブルをやめてしまえばいいじゃないか、と誰もが考えるだろう。しかし、一旦ギャンブル癖がつくとそう簡単にはやめられないらしい。何度かギャンブルで大勝した経験があると、それが忘れられなくなる。負けても次に取り返してやろうという興奮もあるのだろう。
原氏自身はギャンブルはやらないらしいが、仕事自体がギャンブルみたいなものだという。マンガは面白いだろうと思って描いても、ハズれることもあるからだった。氏にとって一番のギャンブルだと感じたのは、会社を作ったことだという。そう考えれば、経営者は時にはハラハラ、ドキドキの連続に違いない。
ここまで考えてくれば、逆に組織のなかでやる仕事も勝負事と考えて、思いきって賭けてみることもたまには必要かなと思ったり。たとえば、人と異なる独自の方法を考えて試してみることも、ちょっとしたギャンブルにも思えてくる・・・な。



「小さくても志のある」文章を書く・・・
R25」2008.10.9号より。
ここにはやや長いタイトルがつけられていた。「言いたいことを100%伝える!文章偏差値UP術」と。要するに文章力とアップするにはどうしたらいいのだろう、ということらしい。
山田ズーニーさんがちょっと参考になりそうなことを書いていた。山田さんは「進研ゼミ」の小論文編集長を経て独立している。『伝わる。揺さぶる!文章を書く』(PHP新書)の著書もある。
その文章を構成する基本要素は「論点」「意見」「論拠」の3つだという。「論点」とは文章を書く問題意識。「意見」とは一番いいたいこと。「論拠」とは意見の正当性示す根拠を指していた。
「良い文書」って何かを山田先生に問いかければ、「ズバリ!“機能する”文章」だという。とくにビジネス文書の場合は必要とされるところだろう。報告、依頼、相談、謝罪、御礼など考えればわかる。文章がうまいかヘタかよりも、目的が十分達成されたかどうかだった。
最後に山田さんが大学受験の小論文を採点する教授に取材したとき、「合否の最大のポイントは何か?」と聞くと、「読後感」だと答えたそうだ。何か伝わってくるものがあるかどうか、ということかな。つまり、それがタイトルにあげたフレーズかも・・・

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「かわいげ」、これこそが人の心を動かす最大の武器・・・

R25」2008.10.9号より。
これも前日と同じコーナーにあったコラムだが、ベストセラー作家の清水義範さんが語っていた中にあったもの。氏の書くジャンルは実に幅広い。ユーモア小説からノンフィクション、エッセイまである。その中には『スラスラ書ける!ビジネス文書』(講談社現代新書)などもあった。
ここでは、相手の心を動かすためのプラスαの文章術について触れていた。ビジネス文書には、たいてい立場の上下関係がともなうもの。上司へ、部下へ、得意先へ、取引先へ、などだ。
そんな中で、とくに若い人の場合は情熱と誠意が武器になるという。さらに同時に加えたいのが「かわいげ」だった。一体それは、そういうものだろう、と気になった次第。これはオヤジでも使えそうだが。
例があった。「先月伺ったあの話を社内で話したら大評判でした」、「子どものころ、貴社のCMが大好きで、テレビの前でよく歌っていました」と書いてあれば、相手は決して嫌な気持ちにはならないだろう。つまり「かわいげ」は自分らしさの演出だった。
まあ、ビジネスではそれをどう表現できるかが問題だろうが、口に出して会話の中にはさみこんでもイケそうな気もするが。ただし文章と違ってすぐに消えてしまうのも欠点だが。いずれにしても、作り話では意味がない、本心でないと・・・な。