何かに「繰り返しこだわる」ことにも、自分を調える作用がある。

フロイトで自己管理」齋藤孝著より。
たとえば、繰り返し気持ちが向く対象があることで自分の心が調ってくることもある。この場合、調(ととの)うということは本来の自分らしさが保てる、または戻るという意味のような気がする。
例えば、画家は同じモチーフを何度も繰り返し描く。ゴッホはひまわり、藤田嗣治は猫、東山魁夷は白い馬、シャガールは馬、セザンヌは故郷の山を描いていた。このような例はまだまだ沢山あるだろう。
それが得意だというのとは別の次元のようだ。何か強い思いがあるからこそ、同じモチーフを描いていたのだ。セザンヌは故郷に対する思いが強かったようだ。
画家でなくても繰り返し描いても飽きないものはあるかもしれない。また行きたくなる場所、そこに行けば本来の自分が取り戻せる場所があるかもしれない。好きな音楽に浸るのが向いている人もいるだろう。
海でも川でも山でも、そこに行けば気持ちが落ち着くというような場所、対象が見つかれば心のバランスを保て、落ち着くらしい。なんだか最近あわただしい・・・夏バテかも。
今度散歩に出かけたら地元の川の流れでもゆっくりと眺めてみようかな〜。まあ、最近は繰り返し日記を書いていることでも少しは自分の気持ちは調えられているのだろうか・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
逆境エネルギーは、モチベーションを高める効果を持つ。
フロイトで自己管理」齋藤孝著より。
なんらかのコンプレックスを持っている人は多いが、それを克服しようとする努力が結果として素晴らしい力を発揮することがある。
かつて三島由紀夫は自分がやせていることにコンプレックスを持っていたようだ。それを克服しようと肉体改造に取り組んでいた。古い雑誌などではボディビルで鍛えた筋肉質の上半身の体が掲載されていた。またボクシング、剣道などにも挑戦している。それが男らしいというイメージを持っていたのだろう。
エジソンにしても学校に行けなかったが、「行かなかった」と逆にポジティブに考えることでエネルギーに変換したようだ。そして、社員は勉強ができるばかりでなく実践的な知識を持っている人を採用したようだ。学歴に頼らず役に立つ知恵やアイデア出せることのほうを重視していたのだ。
子どもの頃貧しい生活が続いたことで、その逆境をエネルギーに変えて素晴らしい業績を残した人も多いだろう。むしろ順風満帆に過ごしてきた人よりもパワーを秘めているかもしれない。
もし、身体的コンプレックスがあったとしても、人を面白がらせる能力を磨けば人気ものになれるかもしれない。第一線のお笑い界で活躍している芸人にはそんな人もいるのではないだろうか・・・