植樹という社会貢献を贈るギフト。

「関心書簡」2008.5.22付けメルマガより。

その中に「緑の森をプレゼント」というタイトルがあり、つい先日「都会の緑はファッション」というフレーズを取り上げていたのでちょっと気になった次第。


もうご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、これは「エコロギフト」といってエコロジーとギフトから作った造語で簡単に次のような説明がされていました。“エコロギフトとは、植樹という社会貢献を贈るギフトで、購入すると、その金額の一部が社会貢献活動にあてられ、ギフトを受け取る人には植樹証明書が届けられるとのことです。”


ギフトというと実際に手にしたり自分が楽しんだりといったモノを想像しがちだが、これはちょっと違っていた。ありきたりでないところが狙い目だろうか。もう少し詳しく書いておこう。いま発売中のエコロギフトは「白神山系〜岩木山」へ植樹するというもので1本10500円だった。(コピーには次のように書いてある。)


「あなたが大切な方へのプレゼントとしてエコロギフトを購入すると、
相手のお名前で植樹など社会貢献活動が行われ、
その方のお手元に証明書が届けられます。
贈る人もうれしい、受け取る人も、そして社会にも喜ばれる。」


「植樹証明書には・・・
・ お祝いを受ける方のお名前
・ ギフトを贈る方のお名前
・ 記念日などご希望の日付
・ 証明書のシリアルナンバー
などを入れ、メッセージカードをそえてお届けします。
美しいウッドフレームに入った証明書はインテリアとしても
お楽しみいただける贈りものです。」


とはいってもまあ、証明書だけあっても実際にその苗木を見るとなるとその現地まで行かないと確認できないのがちょっと辛いところかも・・・ですね。まあ、環境にいいことをしたという自己満足かもしれないが・・・
ホームページは→http://www.ecologift.jp/

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“アイウエオ”で生きると自分が面白い。
「頭の財産28の増やしかた」藤本義一著より。
これは「ひらめきを生み出す知恵袋」という章にあったものだが、藤本氏が『日本永代蔵』(井原西鶴)を読んでいるうちにひらめいたことのようだ。もちろんこじつけではあるが、納得できて面白かったので記録しておこうと思ったのだ。
アイウエオとは次の頭文字のことだった。ア・アイデア。イ・インタレスト。ウ・ウォーク。エ・エキサイティング。オ・オーナーシップ。仕事や商売での精神はこれらの5つがそろっていることが大事だという。さらに説明を加えておこう。
ア・自分でつくったアイデアかどうか。逆に考えれば、他人のアイデアよりも自分で考えたことのほうがやる気は起きるだろうということだ。
イ・それに興味が持てるかどうか。興味があるほど当然仕事をしてもノリが違ってくる。
ウ・そのためには骨身を惜しまずあちこちにいけるか。上の興味との関連で興味がなければ動きも鈍くなろうし疲れも増してくる。
エ・気持の燃え上がりがあるかどうか。エキサイティングと思える仕事なら退屈さは感じないだろう。
オ・このオーナーシップというのが一番分かりにくかったが、何かを作った時、契約などの仕事まとまった時に自分がやったという喜びを感じられるかどうかのことだった。
もし、以上の5原則がそろっていればどんな仕事についていてもかなり楽しいに違いない。そうは言うものの藤本氏自身60歳くらいまでで、5つがそろっていたと思えたのは1、2回くらいしかなかったと振り返る。
実際には3つくらいがそろっていればいい仕事ができそうだ。たとえ人が考えたアイデアでも共感できればそれもいいし。ある程度の好奇心があれば仕事も面白くできそうな気もする。要は自分がどうしたら仕事が面白くできるかを考えられればいいのだろう・・・な。

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ニッチ(隙間)な趣味の魅力・・・
R25」2008.5.8号より。
相手を理解しようとするときのひとつに趣味というのがあるだろう。たんにやっている仕事ぶりや血液型とは違って本質が表れたりするかもしれない。
履歴書などにも特技や趣味を記入する欄があると思うが、そこに何のためらいもなく書くほどの趣味を持っている人はどれほどいるだろうか。
その人のパーソナリティーをひも解く情報は意外にも趣味の中にあったりもする。とは言っても、ありきたりの読書とか音楽鑑賞、ゴルフ、競馬、マンガ、絵画・・・などということから理解することは難しい。
実際にそれをどの程度やっているかの説明がなければつまらない。もちろんそれなりに深く突っ込んでやっていなければ人にちゃんと説明はできないだろうが。小説ならどんなジャンルでどんな作家が好きでどの程度作品やシリーズ、作家について知っているかなどあらゆることに精通しているほど面白い。
しかし、中には人があまりやらなそうなニッチな趣味を自分で考えだして取り組んでいる人もかなりいるようだ。そこにはオリジナル性があって面白い。それはまた“俺ホビー”という表現でもあった。
他人にとってはどうでもいいものを、自分なりに収集、研究してみるのも面白そうだ。深く追究しているうちにちょっとした専門家になれるかもしれないな。もうやっている人けっこういるかも・・・

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“俺ホビー”の極意とは?
R25」2008.5.8号より。
(前日のつづき)
かつて“マイブーム”の名付け親で達人でもある、みうらじゅん氏はニッチな趣味を構築してきた。その彼が考える極意について、4つの法則にわけて解説があったので簡単にここに記してみよう。
極意1、勝手にネーミングしてみる。→カテゴリーが存在しなかったジャンルを勝手にネーミングしてみる。この人は「ゆるキャラ」というのを考えだしていた。つまりいまひとつアカ抜けないキャラクターだった。国や地方の公共団体で使用しているやつだ。
極意2、街を“漫然”に歩かない。→通勤や散歩のときにも見つかるかもしれない。この人は街中で看板文字を撮影して、「般若心経」の経文を作成している。これを“アウトドア般若心経”と言っているようだ。実にオリジナル性がある。
極意3、趣味とは苦行のはじまりと心得る。→購入し、収集せざるを得ない状況に身を置く。たとえば、みうら氏は土産物屋で見つけたゴム製のヘビが気になってから集め始めている。これもあまり多くの人がやらなそうなもので奥が深そうだ!
極意4、着地点を定めずレット・イット・ビー(なすがままに)。→脱線こそ“俺ホビー”の極意だという。やっている趣味に関するワードから連想してみる。たとえば、上記のゴムヘビなら、ヘビ文献収集、ヘビが出てくる映画、DVDなど、ゴム人形、作り手への畏怖の念(どうしてこんなものを作ったのか)など。
それにしても、趣味を連想法で考えてゆくというのも面白い。どんどん世界が広がってゆくようでもあるし、また別の横道に関心がそれてしまうかもしれない。そんなところもまた俺ホビーのいい点なのだろうな・・・

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“変わっている”はホメ言葉。
R25」2008.5.8号より。
(前日のつづき)
ニッチな趣味を持つことは、ある意味パイオニアでもあるだろう。つまり開拓者精神にあふれていると言えそうだ。実際にどんなものがあるかここに数人の例があったので今後のご参考のためにいくつか抜粋してみよう。
タイトルを見ただけで、ナンダこりゃ!と思えるものも多い。
1、動物遊具探検家→都内すべての公園を巡り、動物の遊具をウォッチングする。sさんはこの10年間で数百か所の公園を巡り700以上の動物遊具を撮影してきたという。副産物としては、歩き回ることは実に体にもよさそうだ。
2、やまびこおじさん→つまりやまびこ愛好家ということだ。Tさんはやまびこ歴10年だった。やまびこポイントを求め日本各地をヤッホー行脚する。自然の中で大声で叫ぶとストレスも発散できそうだな。
3、寝癖カレンダー男→寝起きの髪型の写真を365日ウェブにアップする。実にばかばかしいと思われることも7年も継続するのは大変なこと。寝癖は自分でコントロールできないところが面白いとか。
4、浮き力士ファン→いったい何のことかと思ったが、力士が土俵から浮いている写真(つり出しなどで)ばかり新聞のスポーツ欄から切り取ってスクラップしていた。圧倒的なパワーを感じられるからだそうだ。単なる勝ち技でないところも面白い。
5、GPS地上絵画伯→地図上に現在地を記録し地上絵を作成する。地図上に自分が移動した軌跡を描いて絵にしている。パソコンにGPSデータを転送し、地図ソフトで軌跡を表示しているようだ。かなりスケールの大きい絵になりそうだ。Hさんの趣味歴7年。
6、校歌マニア→全国600校の高校校歌を記憶するという。とくに野球部のある高校の校歌だというが、趣味歴が40年というから本物だ。校歌の魅力は歌詞の中にその土地の風土や歴史、苦悩まで表現させているところだそうだ。
7、ビジネスクラスグッズ愛好家→飛行機でもらえるグッズを何から何までコレクションしている。耳栓、ハブラシ、アイマスクなど数多くあるらしい。仕事で海外によく行く人には向いていそうだ。Kさんはこの趣味歴15年だという。
かなりばかばかしいことを真剣にやり続けるっていうのも大変だと思えるな。継続するためには根性も必要そうだし。その前に自分が今ができるかを考えねば。上記の実例はどれも開拓者だけが味わえる楽しみだろう。“変わっている”は楽しそうだな・・・