5階までなら必ず階段を使うように心掛けている。

朝日新聞、日曜版」2008.5.4付けより。
これは“元気のひみつ”というコーナーで伊東四朗さんが言っている言葉だった。司会、テレビドラマ、舞台、映画などで大活躍しているが、自身では「喜劇役者」と呼んでいる。
あくまで笑いにこだわっているのは、トリオ漫才出身だからだろうか。それにしても、お笑い出身の芸人さんたちには息の長い人が多い。といっても一瞬で消えてしまう人たちの方が桁違いに多いのは事実だろうが。
たけし、タモリ、さんま、ダウンタウンとんねるずウッチャンナンチャン爆笑問題などがすぐに思い浮かぶ。(いまだに人気の続く東国原知事もお笑い出身であるか。)話がそれてしまいそうだ。
伊東さんは、人に見てもらう仕事をしているからには鍛えておくのがプロだという信条を持っている。70歳を超えてもまだ30代、40代のタレントには決して負けない迫力がある。
自宅ではウォーキングマシンで4〜8キロ歩いているという。伊東さんの自宅は杉並区を走る私鉄の駅から徒歩で2分程度のところにある。とはいっても電車に乗ることはないだろうが。
何度か家の前を通りかかったことがある。数百坪の土地に豪邸が建っているが、まるで稽古場さえもありそうなつくりでもある。鍛えているのは足腰ばかりではない。風呂に入りながら、百人一首なども声に出して覚えているという。
息の長い芸人さんは日常の生活の中で、地道に自分を鍛える努力していることがうかがえる。こんな点が急に人気が出ても、数年も持たずに消えてしまう軽いタレントとは違っているのかもしれない・・・な。

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「偶然良い結果は出ることはあるが、悪い結果に偶然はない。」
朝日新聞」2008.5.5付けより。
このあとには「考えれば必ず原因がみつかる」と続いていた。シーズンオフに大型補強をしたものの、今日現在まだ勝率が5割に達していない不振の巨人に対して野球評論家の衣笠氏が語っていた。
上記のフレーズは氏が若い頃、多くの先輩から教えられた言葉でもあったのだ。ここでは巨人のこれまでの戦いぶりがどうのこうのということがメインではないので簡単に触れておこう。
衣笠氏が実際に対戦したV9時代の巨人と比較していた。つまり、当時は打順も守備位置もメンバーが固定されて、それぞれが自分の役割をしっかりと理解して戦っていたから最高の力を発揮していたと振り返る。
それに引き替え、現時点ではポジション、打順を変え試行錯誤の日々を送っている点を指摘している。それは本来オープン戦のときにやっておくべきものだったという。
さて、一般に自分たちの仕事にもまったく当てはまりそうなフレーズだった。仕事でもたまたま偶然ラッキーな結果オーライと思えるような時もある。
しかしそれを実力と勘違いしているうちは成長は望めそうもない。せめて悪い結果が続かないように、気をつけねば。時には早めの軌道修正かな。