まずは検索エンジンに手が伸びてしまう“ネット検索中毒”状態から脱

週刊東洋経済」2008.3.8号より。
この号の特集は「地頭力」ということだった。この言葉から連想するのははるか昔、学生時代に聞いたことがある「泣く子と地頭(じとう)には勝てぬ 」(ききわけのない子供や横暴な権力者の無理には従うほかはない。道理を尽くしても、理の通じない者には勝ち目がないことにいう。)だった。
この場合、「じとう」と読んでいた。また「じがしら」と読めば、能楽用語で(1)地謡(じうたい)の統率者。(2)大鼓・小鼓の手配りの名称。舞い事・働き事の中でテンポを速めるはたらきをする特殊な手配り。を指していた。また「じあたま」で、鬘(かつら)などをつけていない、そのままの頭も意味していた。
今回取り上げた「地頭」も「じあたま」と読ませるが、力が入ることで、まったく意味が異なることを指していた。それは、“素手”で考える力のことだった。知識も経験も方法論もあらゆる武器も持たずにゼロベースで考える力だという。
もし、新しいビジネスを生み出そうと思うなら、「1から100を応用できる人材よりも、0から1を作れる人材」のほうが重要だという。そのためには、あらゆる問題解決のベースを持つ人、=「地頭力」がある人のほうが有利だということになる。
ふだんから、すでにある情報に過度に依存してしまうとそんな力は鍛えられないようだ。ネット検索中毒になっている自分に気がついた・・・な。

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北京オリンピックは世界で何人の人が見るかな。
週刊東洋経済」2008.3.8号より。
(前日のつづき)
結局これも、「地頭力」で答えを出す問題になっている。ここに「考える力」の全体像の図があった。それらを簡単にまとめてみよう。
1.全体から考える。・・・問題点を見つめる視点を、知識や経験など自分の身近な範囲ではなく、上空から全体を客観的に見る。(フレームワーク力)
2.単純に考える。・・・具体的な問題を一段上の抽象レベルへ引き上げて別のケースへと応用する。(抽象化思考力)
3.結論から考える。・・・少ない情報からでも意図的に仮の「結論」を思い込む。(仮設思考力)
さらに、それらを支えるベース能力として、「論理思考力」「直観力」「知的好奇心」が必要になってくる。ここまででも、実に多くの「力」が出てきた。こんな力の総合力で問題にあたるわけだが、かなり疲れそうだな。
北京オリンピックの視聴方法には、直接、ネット、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などいろいろあるが、そのなかでテレビ普及率を70%と考えている。そして、60億人の世界人口の7割とすれば、42億人となる。なお、前回のアテネのテレビ視聴率数は全世界で39億人だったようだ。
普段から何かを見たら仮説を立てることを習慣化する必要がありあそうだ。もっとも、知識だってまったくゼロでは答えもでないだろう・・・な。

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「一生太らない体のつくり方」
週刊東洋経済」2008.3.8号より。
これはそのまま本のタイトルだった。この本を書いたのは石井直方さん(東大大学院教授)だった。石井さんのインタビュー記事があった。氏は学生時代ボディビル選手をしていたが、81年、83年にはミスター日本のタイトルを獲得している。
こういう人の言っていることは、メタボで太った医師が言うより説得力があって信用できそうだ。氏はウェイトトレーニングをして体に筋肉をつけなければならないことを強調している。食事制限で体重を減らすと、筋肉がより多く減ってしまうという。
だから、体に筋肉をつけることが、体重を減らす必要な条件になってくる。その中でもスロートレーニングがいいようだ。それは筋肉をゆっくり動かすことで、より大きな負荷をかけることになるからだ。こんなことが筋肉をつける方法だという。
石井さんは運動生理学、トレーニング科学の教授で、日本における筋肉研究の第一人者だった。そういえば、少し前に何かのテレビ番組で見かけたことはあったな。理屈は分かったとしても、もちろん大事なのは筋トレの継続だろうが・・・