「汗っかきだし、恥っかき」

朝日新聞、日曜版」2008.3.2付けより。
こう語っているのは、マラソン監督の小出義雄さんだった。いかにも本人の発言らしく短くインパクトがある。小出さんは選手を走らせるだけでなく、自分もかけっこが好きなようだ。
一日一回は体と心臓に「負荷」をかけるという。別に難しいことではない。早歩きで坂道を上ったり、体を動かすだけだった。すると血液の循環が良くなり、内臓が動き出すのがわかるようだ。
食事や水がおいしくなるという。それは容易に想像できる。しかし、それを実際継続するとなるとこれが一番難しいかもしれない。
大好きなお酒はいまでも続いているようだが、その分毎日汗をかいているのだろう。またかつて自室の天井が黒くなるほどヘビースモーカーだったようだが、10年ほど前からやめていた。
それは指導していた高橋尚子選手らに「オリンピックに行きたいのに、監督ががんになると教えてもらえなくなくる」といわれたのがきっかけだった。当然ながら新幹線の移動では禁煙車にしか乗らないという。
まずは監督が元気でないと選手も引っ張れないか。選手は監督の強い意志をみて強くなるともいえそうだな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
思い出は<誰か>に向けられた語りの中に存在している。

朝日新聞、日曜版」2008.3.2付けより。

“心体観測”というコラムのなかで目にしたフレーズだった。きっと誰にでも思い出グッズというものはあるだろう。そんなものは、他人からみれば実にありふれたつまらないものであることが多い。
記念写真、記念品、賞状、トロフィー、時には捨てられない古いノート、古い腕時計、使い古した靴・・・。それらには自分だけの思い出がつまっているはず。
ここには、「大切な思い出、大切な物は語りの中で再確認され、他の人に語ることによって価値を増す。」とあった。その時は大事にしていたものが、いつしか忘れ去られてしまう。
つまり「思い出は物や写真だけでは独り立ちできない」ものなのだ。それらは思い出すための手がかりだともいえる。ふだんは思い出せなくても、人に語ることで思い出せることは多いのだろう。
人に語れるほどの思い出グッズ、いくつあるだろうか。でもそんな話を聞いてくれる人もいないか・・・



/・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2008.3.4 ウェブニュースより。
アナウンサー、キャスター
ヘッドライン
<NHK>堀尾正明アナウンサーが3月末で退職
 NHKは4日、堀尾正明アナウンサー(52)が3月末で退職すると発表した。堀尾アナは「いったん白紙の状態となって今後の仕事を考えたい。何かスポーツにかかわる仕事をしたいという気持ちを持っているが、演劇への興味もある」などとコメント。

ホームページZAKZAK[ひとりごと]より。約3年前。
紅白歌合戦」の総合司会、重圧感がありますねぇ。プレッシャーって言うとかっこいいですけど、もっとしっかりやらなくては、と最近やっと責任感が生まれはじめてきました。

出場歌手が立派な名画なら、私は名画を引き立たせる額縁ですかね。紅白自体は10年前、ラジオ中継を担当したんです。
もともと、芸能の仕事がやりたかったんです。BSで音楽番組もやってました。ウッドストックのライブを放送したんです(98年)。36時間生放送ですよ! あっち(外国)ってライブが激しいじゃないですか。で、観客が服を脱ぎ始めちゃって…スッポンポンがテレビに映っちゃったんですよ
36時間生ですから、最初はみんな元気良くできたんですけど、途中からは会話もなくてね。だから、民放の24時間番組なんてちゃんちゃらおかしいですね。4時間の紅白もなんのその!…ってたかをくくってるととんでもない!

私、大学在学中に芝居やってましてね。文学座の研究生で、俳優座にもいたりして。大学1浪2留で、就職活動のときに年齢制限でNHKしかなかったんですよ。ドラマのディレクターになりたかったんですけど

いつか自分で舞台もやります。本を書いて有名演出家を呼んでね。蜷川(幸雄)さんも「いい本だったらやってあげる」って言ってくれてます…90%冗談だと思いますけど。本はまだ書いてません。頭の中で(構想は)蓄積してますけど、今は司会者として活躍です! 


“その道の一流に会える”のもよかった。「スタジオパーク」では5年間で1000人以上のゲストと会いました。


 インタビューのコツは“相手を恋人と思うこと”。次々に聞きたくなるでしょ? 相手を輝かせないと。事前に取材はします。でも、相手が「実は私…」って驚いてほしい話を(事前に)知っていても、初めて聞いたように驚くんですよ。聞く姿が大事です! スポーツ好きです。浦和高校ではサッカー部でNHKにも何チームかありますが、そのひとつに入ってます。ポジションはトップで、49歳の私が最年長。
大学1年と高校1年の息子がいまして、去年長男が甲子園に出場しました。人生で一番うれしかった! 息子はテレビに父親が出てるのが当たり前になってますからね。