広告収入だけで経営が成り立っているもの・・・

「フリーペーパーの衝撃」稲垣太郎著より。
つまりこれが、フリーペーパーと呼んでいるものだった。だから、経営が成り立たなければ即廃刊ということになるのだろう。もちろん、掲載されるのは広告だけなら読む人もいないだろう。一般記事が全体のなかで一定の割合に達していることも条件になっている。この部分が読者に好まれて手にとってもらえるのだ。
私もこの日記の中ではしばしば、フリーペパーからのフレーズを取り上げている。タダで手に入るものでも、その中には忘れ去ってしまうには惜しい部分もあるから、せいぜいちょっとだけでも心に留まったものは捨てる前に残しておきたいと思うからだ。
たいていは、車内や喫茶店で読むことが多いが、家に数日間だけ置いておくものもある。いま部屋の片隅にあるフリーペパーを羅列してみると次のようなものがあった。「相鉄瓦版」「R25」「アーバンライフメトロ」「ラーラぱど」「メトロポリターナ」「メトロミニッツ」「ゴールデンミニッツ」。
しばしば、地下鉄に乗るのでその駅で手にするものが多い。しかし、最後の「ゴールデンミニッツ」は先月号で廃刊になっている。実はこれが一番紙質がよく写真も素晴らしかったが。40ページから70ページ台まであって、なかり読み応えがあるものもある。
ビデオリサーチが「3か月間に何らかのフリーペーパーを読んだ人」の割合を調べたところ、66.5%だったとある。またそのうち、30代の女性は82.8%に及んでいた。街に出てみるとまだまだ手に取ったことのないフリーペーパーは多い。今後ともどんどん増えてきそうだ。
しかし、それも広告収入がなければ継続できない・・・・のだろうな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

流行に敏感で消費性向の高いOL層・・・
「フリーペーパーの衝撃」稲垣太郎著より。
(前日の続きになるが、)フリーペーパーは自然と上記フレーズのような女性を対象としているものが多くなる。そして、その多くは持ち運びやすいA4判、月刊マガジンタイプのものになっている。
やはり、リクルートが毎週発行する「R25」や「L25」は人気があるようだ。人通りの多い場所にラックを設置して読者にピックアップさせる配布方法だが、山積みになったこのフリーペーパーは次に日にはもうないことが多い。最近ではネットでも同じ内容は見られるが。
発行側は当然ある程度のターゲットを絞っているのだろうが、それを手に取る読者(老若男女)にとっては気にすることもなさそうだ。記事情報自体は誰が読もうと構わないし。ちょっとした時間つぶしにはちょうどよかったりするもの。
難しそうな用語もわかりやすく解説してある場合もある。しかも、タダだから読み飛ばしも、またつまらなければ読み捨てもお気軽にできる。いつもは、数百円出して買った雑誌ならすぐに捨てるのは何となくもったいない気もしてくる。
そういえば、大学生フリーペーパーもすごい。150団体が240万部から340万部を発行して、約100の大学キャンパスで配られ、その市場規模は2億5000万円から3億円にのぼるという。しっかりしたフリーペーパーには企業も学生にかなりのお金を払うようだな。う〜む・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
チラシをチェックするときの大原則は、大きな文字より小さな文字を読むこと。

「プレジデント」2008.3.3号より。
このあとには次にように続いていた。「大きな文字はデベロッパーが言いたい内容、逆に小さな文字はあまり言いたくないが広告のルール上、書かざるを得なかった内容です。小さな文字は読み飛ばしたくなりますが、本当はそこに真実があります。」

これは「ご用心!新聞広告チラシのチェックポイント」というタイトルで目にしたフレーズ。書いていたのは自称「スーパー建築士」と言ってますが、それは下記のプロフィールからも納得できます。下記の≪カッコ≫の部分はこの方のブログの中のプロフィールより転記しました。

≪社宅・社員寮・保養所といった会社の福利厚生施設から大型のプラント施設に至る、幅広い種類の建物の設計・施工監理から維持管理におよぶ建築業務全般に20年以上従事。

一級建築士建築設備士、一級建築施工管理技士、一級管工事施工管理技士、一級造園施工管理技士、消防設備士、二級ボイラー技士、浄化槽設備士など、建築関係の多数の資格と総合的な実務経験を有しています。≫

この筆者は『マンションチラシの定点観測』というタイトルでのブログを書いていました。その目的はマンション購入予定者を建築のプロが支援することのようです。覗いてみると、けっこうためになるかもしれませんね。

いずれにしても、大きな文字より小さな文字こそがポイントなのは、マンションに限らず各種商品の説明書やマニュアルにも当てはまりそうですね。今後とも気をつけねば!