アイデアは「私」の中に眠っている。

「メトロポリターナ」2007.10月号より。
釤ニューハーフ実業家のお仕事のヒント帖”というコーナーで目にしたフレーズ。こう語っているのは如月音流(きさらぎねる)さんだった。実業家として成功していくためには、様々なアイデアを出すことも要求されるだろう。
そのアイデアを出すことについて次のようなヒントを書いていた。それらは大きく分けて3つだった。1、経験。2、時間を持つこと。3、気づくこと。
1について、「アイデアは仕事でも遊びでも恋愛でも、面倒くさがらずにさまざまな事柄を経験した人の中に眠っている」という。そこには人に会って他人の意見を聞くことも含まれている。
2はそのうえで、「何もしない時間を持つことも大事だ」という。如月さんにはお風呂に入ってボヤ〜っとしている時間がアイデアの泉になるという。
3はアイデアを多く出す人は広くアンテナを張って、気づきを大切にしてそれを形にする人だと考えているようだ。
ということで、スタートはまず何事も億劫がらずに経験をしてみることかも・・・(何もしなければ何も始まらないか)
蛇足
6月12日の日記でも如月さんのことは取り上げていた。

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イデアを貯金しようと思ってもダメなんですよね。
R25」2007.10.11号より。
たまたま前日の日記の記事と関連するような記事を目にしたので気になった次第。これはお笑いタレントの南原清隆の言葉だった。ギャク一つにしてもオリジナルなアイデアと言えるだろう。
つまりお笑いもアイデアがかなり要求される世界だ。同じものはそう何度も繰り返すことができない。ブレイクしてもそれがいつまで続くか分からない。マスコミによる使い捨ての感じもする厳しい世界だ。
そんな中でも二十年以上にわたって売れ続けているのは大したもの。内村と組んで「お笑いスター誕生」に挑戦したのは20歳のころだった。当時毎週土曜日の午後のこの番組を楽しみに見ていたことを思い出す。
南原の言葉では、お笑いのアイデアも今あるものをベストとして全部注ぎ込む。(つまり吐き出すということ)。そしたら新たなものが出てくるという。
だからこそ彼はお笑い以外にもいろいろなものにチャレンジしているのだと理解できる。たとえば、古典芸能の狂言、落語、ダンス、スポーツジャーナリスト・・・。
ダンスも練習だけでなく競技に出るレベルまでやっている。またかなりの格闘技通でもあったな。億劫がらず常に自分にしか行けない道を追求しているからこそ、厳しいこの世界で生きていけるのかも。


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すべてのコミュニケーションは、“次”へつなげるためのもの。
R25」2007.10.11号より。
とくにビジネスについて考えてみれば、容易に理解できる。「もう一度話したい」と相手に思わせられなければ仕事もうまく運ばないだろう。
その際ポイントとなるのは声の抑揚だった。それによってどんなに素晴らしい内容を話したとしても、声の印象で話の価値はまったく変わったものになってしまうからだ。
話す相手によって、またその時の状況によって声の質やスピードを意識的に変えることも必要そうだ。もし謝罪の気持ちを伝えるなら、”こもった”声を出すのがポイントらしい。
また、うまく頼みごとをしようと思うなら、饒舌な話し方をするのは逆効果だという。これは控えめなかすれ声がいいようだ。
相手を自分の話に引き込むためには、話の“間”をうまく使うといいらしい。時には沈黙を利用するなど。東国原知事の場合は、言葉以外にその場から移動したり、ポケットから何かを取り出すという動作でうまく沈黙の時間を作り出しているという。
もし、お願いや要求を断る場合なら、あいまいな表現はよくない。低くて鋭い声をだして拒絶の意思をはっきり示すのがいいようだ。いずれにしても、苦手な場合は意識して練習するしかないだろうな。

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選手の才能を見抜く目をもったスカウト網の充実こそが勝利への道。
産経新聞」2007.10.16付けより。
現在日本のプロ野球では成功したGMとして日ハムの高田GMが高く評価され注目されている。しかも来期からはヤクルトへ監督として招へいされるようだ。
さて、“メジャーリーグ”というコラムの中で、メジャーでは今季7球団のGM(ゼネラルマネジャー)が交代したと書かれていた。今まではせいぜい2,3球団だからこの数は異常のようだ。
その中にはプレーオフに何年も連続して進出し、ワールドシリーズで優勝したような輝かしい成績で折り紙つきの名GMも数人含まれていた。
彼らはタイトルのフレーズにもあげたような伝統的な方法でチームをつくり長期間成功してきている。このようなやり方は人手や手間暇がかかる。そこで、最近ではデータだけで選手を分析し、つまりコンピュータのなかの数字だけを分析して選手を探すようになってきているという。
だから、スカウトが靴の底を減らして選手を探すことが軽んじられてきているらしい。野球人というより分析家GMがトレンドになってきているようだ。はたして合理的であることだけがすべてだろうか・・・・・


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野球は人間のぶつかり合い、数字で分析しきれないところが面白いはずだ。

産経新聞」2007.10.16付けより。

(前日の続き)
メジャーリークで分析家GMが流行になったのは、アスレチックスのビリー・ビーンGMを描いた『マネー・ボール』がベストセラーになった影響らしい。そこでは「お金を使わずに勝てるチームが作れる」とデータ分析によるチームづくりを誇張している。
そこまで考えると、これはちょっと一般会社の営業部門にも通じるような話にも思えてきた。要するに人間を見るより先にコンピューターの中にある過去のデータだけを分析して商売をしようと考えているようにさえ思える。
しかし、実際はビジネスともなれば、しっかり相手を見て感じ取りながらすることも同時に必要なことだと思えた次第。
今までの野村ID野球でも一見するとデータだけが重視されているように思えた。しかし、同時に人間もよく観察して他チームを解雇された選手でさえ楽天では活躍させているのは人間をしっかり見て指導しているからなのだろう。
ところで、面白いのは今季リーグ優勝シリーズに残ったメジャー4チームのGMが、1990年代にインディアンスを5度プレーオフに導いた、伝統派のジョン・ハートGMの下で修行していたという。
そうなると単なる数字データよりも人間重視の方が長い目で見たら正解かも・・・(ものごとはそう単純ではなさそうだな・・・だから野球は面白い)