「クドくて」「気持ち悪い」キャラを自分なりに演出したら、・・・

R25」2007.9.27号より。
そのあとに続くのは「釤ルー大柴”になっていた。」だった。もしかしたらご想像どおりだったかもしれない。さらに付け加えるなら彼については、「しつこい」「出しゃばり」「声がでかい」「流れをさえぎる」「アクが強い」「何を言っているのかわからない」「無責任な発言」・・・といろいろと思いあたったがどうだろう。
しかし、それだけ強いキャラクターを植え付けたということはタレントとして成功しているのではないだろうか。要するに、まずは注目されなければタレントとしては存在価値はないのだから。
彼自身も次のように言っている。「おかげさまで嫌われましたよ・・・。15年くらい前は抱かれたくない男や嫌いな男性タレントは全部1位でしたから」と。
まあ、好きか嫌いは人の好みによって異なるだろう。極端な場合は好きなタレントと嫌いなタレント両方の上位に入っていたりする。かつてのタモリがそうではなかったろうか。人によっては知的でいいと思われても、別の人から見れば気持ち悪いとか。
いずれにしてもそれは演出されたものであることは確かなことだろう。34歳でブレイクしていま53歳で再ブレイクの最中。これを彼は奇跡だと言っている。そのきっかけは「ルーブログ」で使っていた“ルー語”のようだった。(何がチャンスを広げるかわからないもの!)
昨年はスケジュールの大半が白紙だっという。ところが今年は分刻みの超ハードスケジュールだという。彼の言葉では「今年は本当にビジーになり過ぎて、今はピンクレディーの気持ちがよくわかりますよ(笑)・・・」とのことだ。
今では“ルーマニア”っていうのがいるんですって・・・ね。


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「レールがある、というのは・・・うらやましいところでもありますよ」


R25」2007.9.27号より。
上記のフレーズの“・・・”の部分には”それだけで俺たちみたいな職業にとっては”という言葉が入っていた。これは「オレはオマエをスルーできない!」というコーナーでルー大柴が若者の人生相談に真面目に答えている。
当然ながら“ルー語”は使ってあった。会社員と違ってタレントはまずウケなければならない。しかも生半可なことではすぐに淘汰されてしまう。彼自身の言葉では「ウケなかったら仕事が来なくなる世界なんだから」と述べている。
スポーツでも芸能でもプロの世界は毎日実力を試されているということだろう。もちろんサービス業だろうとお役人だろうと、職業に就いている人はすべてプロでなければならないだろうが。
もともとこれは大企業に勤める29歳の会社員から寄せられた悩みで「僕の人生このままでいいのかという不安を抱いて迷っているという。といっても他にどうしてもやりたいことが見つかっているわけもない。」
実に贅沢な悩みでもある。そんな安定した生活から比べればタレントにはレールが敷かれているわけでもないからうらやましい限りと実感したのであろう。「僕なんて、この仕事辞めたら、働き口ないですよ。普通の職業でこの歳で雇ってくれるなんてありえないでしょ・・・」
うまく行きすぎた人生を送っていると、それが贅沢であることを忘れてしまうもの・・・かな。ぬるま湯につかっている時ってけっこう気持ちがいいかも。風邪をひかないように用心しなければ・・・


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「究極のサービス」とは「わが子への無償の愛と同じ」

「メトロミニッツ」2007.9/20特別版より。
要するに見返りを求めず、相手を思って行動する、ということのようだ。都内のフレンチレストラン、オーナーの岡部さんは5年目で店舗は5店開店している。
「最高の料理を、最高のサービスで」というのがモットーのようだ。だからそれができなければ、売上が見込めても店を休みにしてしまうという。具体的にはクリスマスイブ稼ぎ時ではあるが、忙しすぎて十分なサービスができないから休みにしてしまうという。実に潔い。
岡部さんは心底楽しみながらサービスをし、24時間サービスマンだという。そんな彼だったからこそ、常連客30組が、彼のサービスに惚れ込んで出資し2002年、麹町「オーグードゥジュール」は誕生している。
サービスの力ってそれほどまでに人を動かしてしまうものかと、ちょっと驚き!
彼の言葉をもうひとつ。「サービスマンのプロとは、難しいことを簡単にすること。“頑張ってますね”と言われるようでは、まだまだプロではないんです」
汗も見せずに、いとも簡単にサラリとやってしまわなければならないってことか。難しそう・・・



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どうやら赤い糸は、未来の結婚相手以外とも、・・・
「メトロミニッツ」2007.9/20特別版より。
とは言っても、べつに恋愛の話ではない。この後には次のようになっていた。「世界を股にかけて繋がってるみたいです。」と。
ここにある“赤い糸”なんていう日本の古めかしい表現を使っていたのは、あるフランス人の男性だった。彼とはリシャール・コラス氏54歳で、シャネル日本法人の社長を務めている。
また一方の女性、シャンサさんは弱冠10歳で女流詩人としてデビューし17歳で単身渡仏。さらに母国語の中国語ではなくフランス語で書いた小説「碁を打つ女」でベストセラー作家にまで上り詰めた人だった。
もともとコラス氏は彼女の小説の愛読者だったらしい。そして一年前に東京で出会い、4時間だけの会話で一緒に本を書くことを決めたという。実に決断のスピードが早い!本の内容は往復書簡になっている。
東京とパリの間で交わされる手紙の内容が一冊に詰まっている。生い立ち、哲学、中国、フランス、日本、モロッコの文化、政治論などらしい。こういった精神の交流も赤い糸で繋がっている、といえるのか。
ならばブログでの交流でも可能だろうか・・・(いや、むしろ赤い糸というより赤っ恥だろうな・・・)


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「木が腐っているかどうかは、葉をみているだけではわからない。」
「現代」2007.9月号より。
長谷川滋利の“メジャー通”というコーナーで目にしたフレーズ。この後には「根を見なければ木の本質は見抜けない。」となっている。さてこんな禅問答のようなことを言っているのは誰でしょうか。
答えはイチロー選手でした。彼自身の生き方、野球への接し方からこんな表現が出てくるのでしょうね。当然比喩です。ここでの木とは所属チーム(マリナーズ)を指してのことだった。そして葉とは当然選手個々人を意味している。
選手の調子が悪く、チームが勝てないときでも、チームそのものが駄目になったという意味ではないということだろう。根とは監督の方針や球団経営者の方針とも考えられる。
球団がどの監督に指揮をとらせチームをどのように導いていくかということが重要に違いない。トップによって組織がうまく機能するかどうかと考えれば、一般の会社組織も同じようなもの。
さて、今年イチロー選手はさらに来年から5年の契約をマリナーズと更新している。この契約が満了すると39歳。当然選手としてはピークを過ぎている。しかし、ぜひその後の40代でも活躍していろいろなメジャーの記録を更新してほしいもの。

蛇足

(2007年10月1日 (月) 18:56 デイリースポーツ)  レギュラーシーズン最終日、ア・リーグマリナーズイチロー外野手(33)はレンジャーズ戦で3打数1安打、今季リーグ最多の238安打、リーグ2位の打率・351で7年目を終えた。