蛭子さんのようにやりたいことを手に入れるには?

「どらく」(朝日新聞ホームページ)より。
今の最大の楽しみは映画とギャンブルという蛭子能収さんがインタビューに答えていた。その中で「蛭子さんのようにやりたいことを手に入れるには?」という質問に答えていた。
その答えが気になった。それは「人に好かれることですね。」とあった。絶対に反発しないし、相手の言うことも聞くという。そんななかでも、自分のやりたいことを表現するようだ。すると助けてくれる人が出てきて、夢の実現につながってきたと述懐している。
ものごとが実にうまく運ぶようになっているようだが、そのためには初めの部分でかなり自分を殺していかなければならいこともうかがえる。自然と身に付いた処世術だろうか。
ギャンブルが好きなのは、人の意見が入らず自分の考えだけで推理を展開できるからだという。そう言われればそうかもしれない。
これが順風満帆の蛭子さん独特の幸せ哲学といったところだろうか。

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紙とインクが戯れるというのは万年筆だから出来る・・・

「万年筆クロニクル」すなみまさみち・古山浩一著より。
この本は万年筆好きにはたまらない一冊かもしれない。筆者のすなみさんは、万年筆1万本、シャープペンシルとボールペンを入れると総数1万7千本を超えるという。つまり日本最大の万年筆コレクターで、世界でも10本の指にないるそうだ。
そんな彼に「コレクションとは何か?」という質問に対して次のように答えていた。「コミュニケーションに他ならない。・・・コミュニケーションの深まり無しにコレクションはありえない」。
そして「ただ集めるのはすぐに限界が来る。深い人間関係を築くことこそ重要です」とも述べている。実に味わいのある答えだった。
さて、この本には万年筆への愛情がたっぷりこもっているように思える。万年筆の歴史や豊富な古いカタログやイラストが掲載されて、見ているだけも楽しい。万年筆で書かれた文字にはやはりボールペンや水性ペンとは違った味わいがある。線の太さや細さにも文字の勢いさえ感じられる。
とくに日本語は漢字、かな、カタカナ、さらにアルファベットと様々な文字で表現するには万年筆はいいようだ。とはいっても、もう25年以上は手にしてなかった。デジタル時代だからこそインパクトがありそうだが・・・
(もしこの本をじっくり読んだら万年筆を手にとってみたくなるかも)