気に入った作品の感想は言葉にするといいかもしれません。

「どらく」(朝日新聞のホームページ)より。
これはインタビューのなかで美術家の森村泰昌さんが語っていたワンフレーズ。絵画を鑑賞する際にただ漠然と眺めてしまうことも多い。ざっと見た中でもし気に入った作品があれば、それを言葉にすることで見えてくるものがあるという。
これは森村さん自身の体験から実感したことだった。つまりその作品を人に説明するため文章や言葉にしてきたら、そこから思いもよらない新たな発見があったという。それでより自分自身を深く突きつめられ、次のアイデアにもつながったと述懐しています。
森村さんは20年以上前から独自の「セルフポートレート」というジャンルを作り上げ発表を続けている美術家だった。私も以前からよく雑誌やテレビでもその作品は見ていていつも驚かされている。また感心したり、思わず笑ってしまうこともある。
それは、森村さん自身がが「作品に“なる”」ことで作品を作り上げているからだった。たとえば、ゴッホの自画像、モナリザレンブラントのデッサンの作品やフェルメールの登場人物の女性になったりしている。それをコンピューターグラフィックで合成して作品に仕上げてあったのだ。
先日、横浜美術館で開催中の“森村泰昌「美の教室、静聴せよ」展”に行ってきた。作者自身の無料音声ガイド機器付きで各部屋(教室)の作品が紹介されていた。実にユニークな展覧会で楽しめる。既成美術への挑戦でもあるようにも感じられたな。
後日談
その展覧会を観に行って帰ってき当日、朝日新聞社から一通の茶封筒が届いた。開くと中には横浜美術館で開催中の「森村泰昌展」の招待チケットが2枚入っていたのだ!なんてこった!!数日前にネットで応募したのが抽選で当選していたのだ。ワイフと子供が行くというが・・・・・ザ、ザンネン!!!