D音のネガティブ語を人生から排除する努力を。

「メトロポリターナ」2007.6月号より。
これはコラム「オフィスで役立つ魔法のことば」というコーナーにあったもの。とは言っても、べつにオフィスには限らない。
つまり、それらは日常つい口に出してしまいやすい「でも・・・」「どうせ・・・」「だって・・・」「だめですから・・・」というように、D音ではじまる後ろ向きの言葉たちのことだった。
そういえば、30年ほど前にはOLの3Dというのがあったことを思い出した。何かを依頼すると、「でも、どうせ、だって」を連発する女性社員のことだったが。それらは時代を経ても無くなることはないようだ。
さて、これらの言葉を排除することで言い訳や責任転嫁ができなくなるのだ。“それらの代わりに「はい」で始めると「その期限ならここまでできます」と肯定語でくくれるようになる”という。
それに、「はい」という言葉を言うとき女性の口元も美しく見せてくれる、というおまけまでついてくる。確かにそれだけでも明るい笑顔に見えてくる。そういえば、うちの家族でも「はい」なんていう人はいないかな。まだまだD音が多すぎ!(どうぞ、ならいいが・・・)



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かせ 1 【▼枷】
〔「かし」の転〕
(1)刑具の一。首や手足にはめて、自由に動けないようにするもの。かし。桎梏(しつこく)。
「足―」
(2)人の行動を束縛するもの。
「恩愛の情が―となる」
(3)三味線で上調子を弾く時、弦を短くするために弦の上から当ててさおにくくり付ける駒(こま)。
(4)芝居で、演技を効果的にするために利用するもの。
「梅柳の立木を―に両人宜しく立廻り/歌舞伎・小袖曾我」


「人間は、カセがいっぱいあったほうがチャーミング・・・」
R25」2007.6.7号より。
カセ・・・よく知られているのは「足かせになる」、というような表現かもしれない。そんなものは誰も好むはずはない。
わずか10行ほどの間に何度も繰り返されて使われている言葉だった。インタビュー記事のなかで。

イッセー尾形の言葉だった。カセっていったいどんなものだろう。ちょっと気になった。
自分らしさ、自分にしかできないもの、その人だけの特徴、魅力、オリジナル性・・・・そんなニュアンスのものだろうか。
しかも、自分では気づかないカセが、他人と自分を差別化する、すごく小さなポイントなのだ、ともいう。