“放置”国家とも思える中国。

先月の新聞記事を振り返ってみたら、中国はこんなこともやっていたんだ、ということが感じられた。
まずそれは、日本のゴールデンウィーク期間中に報じられたがもうすっかり忘れ去られた北京の偽ディズニーランドだった。しかもそれが国営遊園地(石景山遊楽園)だったというから、国が放置していたことになる。つまり著作権などまるでお構いなしなことがよくわかった。まあ、それ以前から映画や音楽では海賊版が大量に出回っていることからもうかがえたが。
その遊園地では日本のドラえもんハローキティまでもが混在していて、そのキャラクターのどれもがあまりにもお粗末で笑えるほどだったな。とはいえ、そんな著作権侵害ぶりがディズニー本社の知るところとなってしまってからは、大あわてで模様替えをしたり・・・
ついでに、お粗末で思い出したのが、中国新幹線だ。もちろんこれ自体は日本とフランスの技術を導入して作られたものだが、困ったのは乗客のほうだ。1ヶ月そこそこで車内の備品が相次いで持ち去られ中がボロボロになっているらしい。
まるで公共の乗り物という意識がないようだ。いくら珍しい乗り物とはいえ、乗った記念に備品を壊して持ち去るとは、実にみっともない話。中国の放置国家・・・こんなんで来年の北京五輪大丈夫かぁ。

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中国4千年の歴史とは言うが・・・

ふたたび、先月の新聞記事からちょっと怖い中国の話題を取り上げてみよう。中国はその長い歴史のなかで日本にも伝わる漢方薬を発明開発してきたが、逆に命を脅かすものも作ってきている。
それは中国のペットフード事件だ。米国でペットフードを食べた犬や猫が相次いで死んでいたのだ。またパナマではせき止めの薬を服用した人が少なくとも百人以上が死亡したという。そのどちらも原料の一部が中国製であり、毒物が検出されている。(産経新聞社説参考)
それから、10年間一度も光化学スモッグ注意報を出したことがなかった北九州市では、4月26日以来立て続けに4度も発令していたのだ。そのおかげで85もの小学校が運動会を中止していた。362人の子供が目やのどの痛みを訴えていた。
どうやら、その原因は経済成長で急激に増えた中国の工場の煙突から排出される汚染物質が西風に乗ってばら撒かれているようだ。もしかしたら、先月花粉症かと思った私のアレルギーもそんな影響があるのだろうか・・・。いやはや漢方薬どころか目に見えない空気を通じて、健康まで害されたらたまったものではない。

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また別の中国の素顔。
R25」2007.5.24号より。
中国の億万長者は実はすでに数千万人いるという。そして人口の6〜7%が富裕層だという話だ。中国の人口が13億だから9千万人から1億人が富裕層ということになる。日本の人口に近い。これはちょっと驚き!
新宿のデパートではしばしば日本語のアナウンスのあとに、中国語が流れてくる。それだけ中国からの旅行者が増えたということだろう。
オーストラリアでは最もお金を使う観光客は中国人で、一人当たりで日本人の3倍になるようだ。確かに中国は貧富の差は日本より大きそうだが、日本人よりはるかに多くのお金持ちがいることも事実だ。
観光客を世界に送り込むお金持ち大国。それが中国のもう一つの顔だったのだ。(それなりにマナーもちゃんとしてもらいたいもの)