ボールが心の豊かさを引き出した。

朝日新聞、朝刊」2007.5.1付けより。
サッカーの元日本代表だった北沢豪は引退後、こんなこともやっているんだ思いながら短いコラムを読んだ次第。そのこんあこととは、発展途上国でサッカー教室を開いていることだった。しかも、その貢献度はかなりなもので、カンボジアのタケオに完成したサッカー場は「アーク・キタザワツヨシ・スタジアム」と名付けられるほど。
これはカンボジアを支援する東京のボランティア「アーク」と一緒に資金を出したからでもあった。彼はカンボジアには6度足を運んできた。最初は01年で、まだ現役でしかもケガでリパビリ中にサッカーボールを届けている。
そこで目にしたのは、内戦の傷跡だったのだ。ボールを渡してもおびえているようで笑顔がなかったという。しかし、次回の訪問では子どもたちはうれしそうにボールをけっていたという。つまり北沢はボールが心の豊かさを引き出したと思ったようだ。
そして、プレー以外でもできることがあると感じたのだ。その後チャリティーフットサル大会を開き、参加費をカンボジアに寄付している。そして昨年には「キタワザ」の名前が入った小学校がバタンバン州に完成し、国から勲章まで受けている。
街や人々の表情も明るくなってきたようだ。子どもたちにサッカーを教えるたびに上達する。なんとやりがいがあることだろう。プロを極めたプレーヤーは、その気になれば一国に貢献できることもあるものだな〜(と感心したので日記に残すことにした次第)