目と家計に優しい“緑のカーテン”・・・

産経新聞」2007.4.30付けより。
ゴールデンウィークの前後から気温の変化が大きい日が続いている。雨の日は気温が低く、晴れれば急に夏日になったり。紫外線が最も強い五月は日陰を探して歩くようになってしまう。新緑のありがたさを感じる頃でもある。
さて、目に優しい緑のカーテンとは、つるや葉が成長してガラス戸を覆ってくれることだった。直射日光をさえぎってくれると、部屋の温度の上昇を抑えてくれる。今ごろ植えるならアサガオルコウソウ、苗ならゴーヤ、キュウリなどがいいようだ。
ある町役場では毎年冷房をしていたが、植物による緑のカーテンで、エアコンを入れる回数がぐっと減ったようだ。家庭の電気代の4分の1はエアコンといわれている。つまり一般家庭でも、エアコンを使う時間を減らせれば、当然家計に優しいとうことにもなる。しかも、地球を考えれば、CO2の削減にもつながる。
毎年猛暑の日数が増えているような気もする。植物の力も借りて、緑のクールビズを考えてみるのもいいかもしれない。

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ゼロックスの不名誉な教訓。
産経新聞」2007.4.30付けより。
シリコンバレー”という特集記事の中にあった、小さなコラムのタイトルだった。シリコンバレーはサンフランシスコにあるハイテク企業が多く密集する一地域のこと。ここで多くのベンチャービジネスが生れている。この名前は1971年にジャーナリストのドン・ホフラーがある業界紙で使ったのが始まりだったようだ。
さて、米ゼロックス社が11970年にシリコンバレーのバルアルト市に開設した研究所では、「当時の最先端の技術者が集結して、次々と革新的な技術を生み出していた」という。
例えば、パソコンを使うときのマウスやアイコンをクリックしてコンピューターを操作する仕組み(CGU=グラフィカル・ユーザー・インターフェース)はこの研究所が作り上げたものだった。
しかし、複写機メーカーだったゼロックスはこれらの発明を商品化してパソコン時代を切り開くことは念頭になかったのだ。つまりこれが、大企業病にかかっていたということで、致命的で不名誉な教訓として残ってしまったのだ。
そして、パイオニアの役割を果たしたのは、この研究所を見学した後、そのアイデアを模倣し商品化したアップルやマイクロソフトだったのだ。それぞれまったくの個人からはじまったが、世界的を代表する企業にまで成長している。大組織では見えないものが個人では見えるのかな。要するに目の付けどころの問題かな。

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自分のよさをアピールするのが上手な学生が多い・・・
朝日新聞」2007.4.30付けより。
教育面にちょっと面白いデータが掲載されていた。タイトルは女性ファッション誌への登場度、というものだった。中身は06年1月〜12月号の「CanCam」「JJ」「ViVi」「Ray」の4誌に読者モデルとして登場した女子学生ののべ人数を集計したもの。
1位青山学院大876人、2位慶応大529人、3位立教大491人、4位早稲田大424人、5位学習院大336人、以下日本女子大、神戸松蔭女子学院大、日本大、成蹊大、恵泉女学園大と続いていた。
ダントツで1位に青山学院大が来ているのは、キャンパスがおしゃれな街、東京青山にあるからだと記者は考えていたようだ。しかし、大学広報によれば、そればかりではなく“自分のよさをアピールするのが上手な学生が多いから”だという。しかも、ファッションも就職活動もそんなところが評価されるのではないかと話している。
たしかにどちらも自分をアピールするということでは共通していそうな気もするが、ファッションを追ったところで就職がうまくいくわけはない。ところで、先ほどのファッション誌はおじさんにはまったく無関係だが、時どき電車内の中吊り広告程度は目にしたことはあった。
ところが、気がついてみると家の中にもそんな雑誌が転がっているではないか!大学生の娘が読み散らかしていたのだ。それまで気にも留めなった。恐る恐る手にしてみた。ずしりと重い!中身は写真と広告ばかり目に付く。こんなもの手に持っていたら腰にきてしまいそうだ・・・
蛇足
今でも大学受験の際にお手軽な大学としてMARCHというのがあるらしい。明治、青学、立教、中央、法政のことだ。私が受験生のときはJARKというのも聞いたことがある。上智、青学、立教、慶応のことだった。慶応以外はキリスト教系でちょっと知的で洗練されて明るいキャンパスの雰囲気が感じられるが。
なかにはテキストより重たい雑誌を持って本来のお勉強より“優ちゃん、エビちゃん、もえちゃん”のファッションや化粧をお勉強するほうが多い学生もいたりして。(うちの娘も含めて)