引越しは新しい自分を掘り起こすきっかけにもなる。

「通勤電車で寝てはいけない」久恒啓一著より。
別に通勤電車とは関係ないが、この本の始めのほうに、ちょっと興味深いアメリカの雑誌「ライフ」(1999年)からの引用があった。
それは「この百年間でもっとも重要な業績を残した世界の人物百人」の中に、日本人としてただ一人選ばれていたのは江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎だったということだ。
北斎の絵は画家のゴッホや作曲家ドビュッシーなどに大きな影響を与えている。その北斎は90歳で亡くなるまでに93回もの住まいを変える「引越し魔」だったのだ。
これは新しい環境に身をおくことで、作風を変え作品を作り続けるための工夫だったと筆者は考えている。
もし仕事で転勤が多い人は、それを前向きにとらえると、仕事も自分も向上するのだろうな。中には引越しが趣味だという人もいるかもしれないが。
私は今まで3回しか引越しをしていない。かなり少ないほうだろう。(だから新しい自分を掘り起こせなかった・・・という言い訳をしたりして。)