うかうかできることが、どれだけしあわせなことか・・・

「つっこみ力」パオロ・マッツァリーノ著より。
ふだんけっこう“うかうか”することは多いが、そんな言葉について考えたこともなかった。そこで、あらためてウェブの国語辞典で参照してみた次第。次のようにあった。
○うかうか・・・(副)スル
(1)不注意なさま。心がゆるんでいるさま。ぼんやりしているさま。
「―とだまされた」「―していられない」
(2)気持ちが落ち着かないさま。特に、うわつくさま。
やや似たものに“うっかり”というのがあったので、ついでにコピーしてみた。
○うっかり・・・(副)スル
忘れたり気づかなかったりするさま。注意がゆきとどかないさま。
「つい―(と)乗り越す」「―して見のがした」
さて、元にもどって、うかうかできることはある程度安心している状態でもあることがわかる。筆者はここで分かりやすい例を挙げていた。それは人類の祖先が火を発明した事によって、夜、猛獣に襲われる心配をせずに眠れるようになったという。
つまり火がそばにあればこそ、うかうかと眠ることができるということなのだろう。現在では戸締りさえある程度しっかりしておけば、安心して眠ることができるが。それは実にありがたいことでもあり、またしあわせなことかもしれない。
だからといってあまりにも、うかううかしていると、あっという間に一週間は過ぎてしまうし、歳をとるのも早い。この場合は、“ぼんやりしているさま”という意味になるが。(本来はよくないのだろうが)いずれにしてもそうしていられるのは、ある意味幸せなことかもしれない・・・な。