「人は本来、いくつものスタンダードを持っている」

「メトロミニッツ」2007.1.20号より。
こう言っているのは土屋賢二氏だった。氏は哲学者(大学教授)であり、ジャズピアニストとして40年のキャリアをもっている。これはまたダブルスタンダードともいえそうだ。
しかし、私が土屋氏について知っているのは、むしろ笑えるエッセイを書く作家のイメージだった。今まで週刊誌や文庫本を何冊か読んでいるだけだが。
このスタンダードとは、言い換えれば“自分なりの規準、標準”ということだろう。
ダイエットのために高いお金を払ってジムに通って汗を流す。それだけでも気持ちがいいことだろう。しかし、そのあとで焼肉屋で食べてビールを飲んでしまう。最高に味わえそうだ。
ダイエットにどれほど成功するかわからないが。でも、飲食はふだん以上に美味しく味わえ満足できるかもしれない。まあ、そのときは豊かな人生を送っているとも言えそうだ。
スタンダードが一つだけで、その他全ては我慢するだけではもったいない気もしてくる。相反するようなイメージを同時に持って個性的に生きられたら面白そうだが。
よく遊びよく学ぶ、ゆっくり急げみたいな感じだろうか・・・