お店に入った瞬間に「これでいいや」と雑に決めたプレゼント・・・

「相鉄瓦版」平成18年12月号より。
べつにプレゼントだけのことを書いているわけではなかった。むしろメインは手紙についてだった。秋元康氏が「手紙の魅力、手紙の底力」と題して書いている部分にあったフレーズ。
私たちの日常でも、ついつい“〜でいいや”と無意識のうちに口に出してしまうことは多い。数人で昼の食事に出かけた時、いろいろメニューを見て迷ったあげく、結局“日替わり定食(ランチ)でいいや”と言ったりしている。
つまり、しょうがないから妥協している感じのときにそう言ってしまう。同じようなことを大切な人のためにプレゼントを選ぶ場合にもそう言ったりはしていないだろうか。やはり雑に決めたプレゼントにはそれほどの価値は生まれないかもしれない。贈る相手のことを考え、時間をかけ一生懸命探したプレゼントはそれなりに気持ちがこもるはず。
時間と手間をかけることで伝わるのは、身近なところでは手紙やハガキもそうだろう。今月届いた年賀はがきも、裏表がすべて印刷されたものではやはり書いてくれた人の印象が伝わってこない。
そこに直筆のひと言があれば、嬉しさも感じられる。そう思いながら今年の年賀状を見返してみたら約半数がひと言直筆の添え書きがあった。これは数年前よりやや増えが感じがする。きっと“印刷だけでいいや”と思わなかった人が増えたということ・・・かな。