量の積み重ねがあってこそ、ある時に質的変化を引き起こす・・・

「天才の読み方」斉藤孝著より。
ただ知能が高くて、一般的には頭がいいと言われる人間はいるだろう。しかし、それは個人的な問題で、その人が多くの人に感動や喜びを与えてくれるわけでもない。
かつては天才といわれるダ・ヴィンチピカソなどの芸術家は多くの芸術作品を残していまでも大きな感動を与えてくれている。また、野球ではベーブ・ルースのような偉大な打者も伝説でしかしることはできない。今生きる人たちは実際にその人が活躍している場面を目の当たりにすることはできない。
ところが、天才的な選手といわれるイチロー選手の活躍はテレビを通じてみることは出来る。考えてみれば、彼と同時代を過ごせ、実際にその働く(プレーする)姿を確認できる私たちは幸運かもしれない。今より30年前でも、30年後でも見られなかっただろう。
イチロー選手はいずれ伝説的なメジャーリーガーに一人として記憶されるに違いない。彼は小学3年の時から中学3年までの7年間、ほとんど毎日バッティングセンターで練習していたという。もうそれだけでも、日本で最もバットを振っていた少年ではなかったろうか。そして、彼の父はイチローの足をマッサージしていたのだ。
どちらも、継続するということの凄さを感じさせる。かつて、オリックス仰木監督は「あれだけ練習すれば、打てるわ。まぁ、普通の選手はあんな練習はできないがな」とも言ってた。才能があってさらにそれを磨く努力を怠らなかったからこそ、国内で7年連続首位打者、さらにメジャーでのいくつもの記録を塗り替え、首位打者も獲得できたのだろう。
こんな天才的な選手の活躍する姿をテレビを通して見られることは、ある意味ハッピーでラッキーなことともいえそうだ。そう考えると、かつて長嶋や王が現役選手のころその姿を見られたこともラッキーなことでもあるな。

蛇足
この日記をご覧いただいた皆様にとって、今年一年がハッピーでラッキーなNEW YEARとなりますよう祈念します。平成19年元旦