お年寄りのちょっとした小遣い程度かも・・・

昨日の日記のつづきを書いてみよう。
野菜の訪問販売をする老夫婦だったが、声にも張りがあってとてもお元気そうだった。やはり物を売るには元気が一番先にくるかもしれない。
お婆さんの話す言葉は少なかったが、そこにはいくつかの買う気にさせるキーワードが含まれていた。1、野菜屋です。(訪問販売でこういう言い方は珍しい)2、ブロッコリ1個10円。(これで安さを強調している)3、見てください。(とにかくドアを開けて出てもらう)4、山芋もある、美味しいよ。(だき合わせでほかの物も買ってもらおうとする)
以上、実にシンプルなものだった。しかも、ほとんど対象顧客を選ぶ必要がない。どこでも、野菜は毎日のように消費するものだから。アパートでもマンションでも次々と訪問できる。もし、朝3時間午後3時間程度訪問販売を繰り返せば、一日でも1〜2万円程度になるかもしれないと思ったりもした。
月に25万としても老夫婦にすれば、かなりの額に思えたのだ。それをワイフに話すと、私が50円しか買わなかったので「たとえ100軒に買ってもらっても、5000円にしかならない」という。「そこから、ガソリン代や野菜を育てる費用を引いたら、いくらも残らない」と言われてしまった。
私はかなり楽観的に、ちょっとしたビジネスだと思ったが、ワイフはそうはとらなかった。「買うのは一部だから、100軒に買ってもらうためには、300軒以上も訪問しなけりゃ」とまで言う。だから、「お年寄りのちょっとしたお小遣いにしかならないだろう」とやや悲観論というか消極的意見だった。
やはり現実は厳しいか。しかし、月に数万円程度でも残れば大したもの。金額以上に、歳をとっても自分の力で稼いでいる、という遣り甲斐を実感できることのほうが、元気の元かな・・・