「この世で最大の雄弁家は、成功である」

「ことばのご機嫌」秋庭道博著より。
このフレーズ自体は、ナポレオンが言っているものだ。もっと身近なことで考えるとわかりやすい。たとえば、ギャンブルを例にとれば、競輪、競艇、競馬などの予想を外してばかりいる予想紙は売れないということになってしまう。
先日(10/11)も触れた「国内には人材がいないのか・・・」の続編になってしまうが、スポーツでは現役時代にある程度の実績のなかったプレーヤーがコーチになっても選手がどれほど真剣についていこうとするかは疑問だ。(とくに日本の場合)
しかし、そこに日本の指導者の問題点があるようだ。かつての名選手で知名度もあり、それだけでもある程度客を呼べる人物であるかどうかが先に来ているようにさえ思える。(もちろん名選手で、かつ名監督も一部いることは確かだが。)
しかし、大リーグではマイナーリーグからコーチや監督はいろいろと経験を積んで勉強してくる。そして、1A,2A,3Aと段階を踏んでメジャーの監督になる場合が通常だ。めったなことではいきなりメジャーの監督にはなれない。
つまり、選手時代のことはもうそこでは関係なくなっている。指導者としていかに一流であるかだけを問われている。だから、大リーグでは最大の雄弁家になれる資格があるのは、コーチ、監督などの指導者として成功した人だけなのだ。
かつてホリエモンは高い理想をもった起業家としてもてはやされていた。しかし、ライブドア事件の中心人物となり逮捕されてから、あえて彼のビジネスのノウハウを学ぼうという人はどれほどいるだろうか・・・(まあ失敗の実例としてなら別だろうが)