「国内には人材がいないのか」という声が聞こえてきそうだが・・・

日経新聞、夕刊」2006.10.11付けより。
サッカーの日本代表監督のとこではない。日本のプロ野球のことだった。来期からオリックスのにドジャースからコリンズ氏が監督として指揮を執ることになった。
もしロッテのバレンタイン、日本ハムヒルマン、広島のブラウン、3監督が留任するとすれば、来期の外国人監督は4人。つまり3人に1人は外国人の監督ということになる。
ということは、それだけ日本人には監督としての人材が不足しているということの証拠でもあろう。「名プレーヤー、必ずしも名監督ならず」とはよくいわれる。
ところが、日本では現役時代に選手として実績を上げた有名選手が優先してコーチ、監督に就任しているケースがほとんど。例外はある。上田利治氏は59年広島に入団したが3年で引退していた。その後阪急、オリックス日本ハムの監督として3度の日本一を経験していた。
その上田氏の師匠である西本幸雄氏も現役は6年だったが、3球団の監督を務めリーグ優勝8回、通算1384勝は歴代5位となっている。大リーグではカージナルスのラルーサ監督がメジャー6年ではほとんど実績を残してないが、監督としては歴代3位の2297勝をあげている。
また、「20世紀最高の監督」といわれるトミー・ラソーダ元ドジジャース監督の現役時代の成績は0勝4敗だった。大リーグでは指導者自身もマイナーからスタートしてたたき上げられてきていた。
そして、教え方、采配だけでなく、選手との接し方などの経験を積み勉強を重ねていたのだ。そんなことを考えると、日本にはこんなシステムがないことがやはり、ネックかもしれない・・・な。
蛇足
以前も触れたかもしれないが、大リーグでは審判もルーキーリーグから昇格を重ねてメジャーを目指しているのだ。そして、審判もワールドシリーズに出場するのが夢だという。