SMAPブランドは日本人全女性をターゲットにしている。

「PRESIDENT」2006.10.2号より。
もし“商品”として考えるなら、消費者からこれほど長年にわたって支持されつづけているものはそう多くないだろう。つまりそれは消費者に選ばれるビジネスモデルをしっかりと構築できているともいえそうだ。
CM総合研究所が2005年に発表したCM好感度ランキングでの男性部門のベスト5をメンバー全員で独占していることからもそれはうかがえる。今年CDデビュー15周年を迎えるが、常に国民的スターの座を維持してきている。
ファン層は幅広い。それは各メンバーが異なる役割で幅広い守備範囲をカバーしているからにほかならない。それが、日本女性の多くから(若者から年配まで)ウケる理由かもしれない。次に各メンバーの役割について読んだものを簡単にまとめてみよう。
中居正広・・・バラエティやNHK紅白や27時間テレビなど大型番組の総合司会などで親しみ、安定感をかもし出している。
木村拓哉・・・ドラマ、CMで時代の先端を行く「カッコよさ」を表現している。主演すれば高視聴率が期待できる。SMAPブランドの鮮度を牽引。
草磲剛・・・ファッション、趣味へのこだわり。演技で個性が光る。韓国語も堪能など職人的キャラクターをもっている。
香取慎吾・・・英会話、時代劇、ニュース番組などおおらかなチャレンジ精神を披露している。子供からお年寄りまで広い層から共感を獲得できる。
稲垣吾郎・・・上記4人がメジャー派だとすれば、アンチメジャー派的存在。番組は早朝や深夜に向いている。つまり、こだわりを持った女性に支持される。
このように、SMAPブランドは多様化し変化する顧客のニーズに応える体制をしっかりと持っている。あと5年、10年先でもこの安定的な人気は衰える気配が感じられないが・・・どうだろうか。
やはり底力があるってことかな。でなけりゃ、今まで15年間もCMやドラマや歌でも活躍できるわけはないし。