「0勝0敗より15勝15敗」

「PRESIDENT」2006.9.18号より。
“数字体感力を磨け”というタイトルで前田晃伸氏(みずほHD社長)が述べていた中にあったフレーズ。人から話を聞く場合、うまく行った話より失敗談のほうが面白い。何もしなければ失敗もないのは当然だ。つまり0敗だが、0勝でもあるといえる。
ところが、15敗してもさまざまな知識、経験を身につけ、15勝することもある。あまり損得を考ええたり失敗を恐れて0敗ばかり目指しているというのも、元気がなくて面白くなさそうだ。
前田氏は、教科書的な情報なら書店で得られるが、生きた知識やノウハウを身につけるには現場で肌感覚を磨くしかないと述べている。やはり、役に立つのはうまくいった経験よりも失敗した経験のようだ。失敗を克服した経験こそが生きた勉強になってくる。
そういえば、『一勝九敗』(柳井正著)というのもあった。九敗したって、一勝が大きければ、生き残っていける・・・ってわけか。九敗しているうちに、さまざまな創意工夫、知識、知恵、経験、勘、ノウハウなどを蓄積できて、それをしっかり活かしてきたのだろうな・・・