日本人のほとんどが、じつは優柔不断術の使い手・・・

「優柔不断術」赤瀬川原平著より。
この本をブックオフで見かけて文庫本を買ってみたところ、数年前にもこれを単行本で買って読んでいたことにも気がついた。読んだことさえすかり忘れていた。家の本棚の後ろのほうに見つかったのだ。文庫本で買う際にもどうしようかと迷っていたが、105円なので自販機のドリンク一本より安いと思って買った次第。
時どき何かを買おうかどうしようかと迷っているとき、“〜〜に比べれば安いかも”なんて思いながら決断していることがある。ついつい何かと比較しないと決めかねるときがある。きわめて優柔不断だとも思う。即断即決できればいいのに・・・
まあ、優柔不断に「術」など付いていると、ちょっとした技術のようにも思えるが、別に誰でもが無意識にやっていることだろう、とくに日本人は。英語の場合だと曖昧な言葉はほとんど許されない。たいていはイエスかノーではっきりしなければ意志が通じないからだ。
日本人どうしなら、けっこう曖昧な表現でも通じてしまうもの。「ビール2本ぐらい」といっても言われたほうは2本持ってくる。「ぐらい」は必要ないが相手は「2本」と判断している。最終的な判断を相手にゆだねているのだ。
最近気になるのは「〜とか」という言葉をなんにでもつけることだ。例えば、「映画とか行かない?」「そろそろお茶とかしない?」「コンビニとか行くかな」・・・など。この「とか」はつける必要がないがストレートに表現するのを避けているのだろう。
今夜もブログとか書いて、時間とかつぶしている・・・(悪いクセになりそうだな)