あの子は叩かれると、それを肥やしにしてきた。

「月刊現代」2006.9月号より。
前に人はほめられることで伸びるというようなことを書いたが、これは逆で叩かれて伸びる人もいるという例でもあるかな。あるスポーツジャーナリストがジャイアンツの桑田投手のことを述べている部分だった。
昨日は早実の斉藤投手が進学を決めた(事実上早稲田大学)というニュースが大きく扱われたが、思い出すのは22年前には桑田は早稲田進学を一旦は決めながら、巨人に入団している。(ドラフトでの巨人の強引な一位指名で密約説までささやかれた)その時以来ダーティーがイメージがつきまとってきた。
彼の父親によると、桑田は子供のことからよくいじめにあってきたようだ。小学校3年で6年生に混じってソフトボールのレギュラーになっていじめにあっている。また中学、高校でも早くから試合に出て上級生からいじめられている。それでも、落ち込まずに全て肥やしにしてきたという。
打たれ強い性格はプロ向きだったようだ。(蛇足だが、桑田が早稲田進学を断ったことで、以後10年間はPLの卒業生は東京六大学の各校から締め出されたようだ。)結果的には後輩達にはかなり迷惑をかけることになっている。
また、バブル崩壊時には、不動産に手を出してその問題でまたも大きく報じられダーティーのイメージは定着している。普通なら精神的にかなりダメージを受け野球どころではないはずとも思えた。しかし、坦々と投げ続けてきた。並みの精神ではない。
プロの世界で21年間やり続けているというのもしぶとい。最近はまったく活躍できなくなってきているが。清原もおなじく叩かれながらもまだやっている・・・(恐るべしKKコンビかな)でももう、そろそろかな・・・