日々の暮らしで無意識に否定形の言葉をよく使ってしまっていないか。

日経新聞夕刊」2006.9.2付けより。
“快適くらし予報”というコラムの中にあったフレーズ。筆者はクリエイターのももせいづみさんという人だった。否定というのは言うほうも言われるほうもある程度のストレスになってしまう。
例えば、個人的なことだが「朝夕はすっかり涼しくなりましたね。」と話しかけたとき即座に、「でも、昼間はまだ残暑が厳しいですね。」と返答されたことがある。するとなぜか否定されたような気にもなってしまった。(間違いではないが、心のなかではちょっとがっかりする。)
また、あまり気の進まない集まりに誘われたときなど「行けない」「行きたくない」というネガティブな答えを相手に渡すのも容易ではない。彼女は「ごめん」と言いつつ、行けない無難な理由を探したりして疲弊していたという。ところがあるときこんな場合は、まず「ありがとう」とまず言ってしまうのがいいと思ったらしい。
たとえば「お誘いありがとう!その日はちょっと参加できないけど、とても面白そうね」と返すらしい。そうすると、自分も相手も笑顔になれるという。
つまり「否定形+謝罪の言葉」より「感謝+肯定形で終わらせる」というパターンがいいようだ。(肯定形とはいっても、一応断りの言葉は入っているが。)
かつて、「でも、どうせ、だって」はOLの3Dなどと言われていた。そして、「なんで?」というちょっと不服そうな言葉も聞いたりしたもの。「なんで私がやらなきゃならないの?」などと。
同じ否定するにも、肯定形終わらせる形ができればいいんだが、そううまく行くのだろうか?練習だろうな・・・